幕府のボディーガードさん3【銀魂】

第149訓 かまってちゃんについてどう思ってますか？(中編) ページ49

「Aちゃんんんんんんんん！！！僕と付き合ってくれなきゃここから落ちるよ！？いいの！？」


「A？」

「……。」
「うおっ！？Aさん！！」



話の流れで分かると思うが要は飛び降りようとしたストーカーが何故かAの名前を呼んでいて、疑問に思った万事屋一家が横を見るとAが立っていた。



「万事屋さん、さっさとあの人何とかして。依頼したやろ？」

「え、依頼って…。」

「？“東”として手紙出したやろ？あれ私。」

「待って急すぎてついていけない。」



「僕を無視するなァァァァァ！！」
「あ、忘れてた。」



色々疑問点があるが今はコイツをどうにかしないといけないってことだな。



「おいオッサン！そんなとこいたら危ねェよこっち来い。」

「うるさい！！僕はAちゃんと話してるんだ！！」

「Aさん なんであんなオッサンにつきまとわれてるんですか。」
「知らん。」

「え！？嘘だよね！？僕達関わったじゃん！！このファミレスでドリンクバーの隣に並んでたコップを使ったよね！？」

「ショボくね？」

「記憶にない。」



Aによればオッサンと面識がないと言っているので向こうの一方通行だろう。ストーカーだからAの名前を知っていてもおかしくなかった。



「うぅぅぅうそだ……。なら今までの僕の生活はなんだったんだ。朝早くから起きて望遠鏡で彼女のモーニングルーティーンを見て、真選組へ行ったり甘味を食べたりしているAちゃんを見守ったり時々私物を盗んだりする僕の生活はなんだったんだよ……。」

「すごい全部カミングアウトしたで。てか私物返せアホ。」

「キモイアル。これがかまってちゃんアルカ。うわ、オッサンのかまってちゃんとか気持ち悪いアル。」

「最近はな、オッサンのかまってちゃんが多いもんだよ。わざとタピオカの黒いやつを『カエルの卵』って間違えて周りに『違うよそれ〜』とか言われたい系のオッサンだよきっと。」

「例えが特殊過ぎひん？」



「お前らァァ！！僕がそんなオッサンだと思うなよ！？僕は人目見た時からAちゃん一筋だ！！」

「話の絡脈全然ないんですけど。」

「そんなにAが好きならAの為に何が出来るアルか？」

「そりゃあなんでもだよ！！」

「なら、今から大通りに行って全裸になって逆立ちしながら『僕の大事な部分は使い道がありません』って叫びながら醜態を晒して来い。」

「オッサンさん この人やめといた方がいいですよ。(社会的に)殺されますよ。」

「Aちゃんがそういうなら……、」

「だからやめろってェェ！！」

第150訓 ストーカーって一体なんなんでしょうね(後編)→←第148訓 万事ってどこまでが万事なんでしょうね(前編)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す