幕府のボディーガードさん3【銀魂】

第127訓-柳生篇-終 ゴリラと結婚 ページ27

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『それでは、新郎新婦の入場です！』



そう、司会者が高らかに言った。結婚式の定番の音楽が流れ始め暗かったホールに光が入ってきた。

結婚で身に纏う白い衣装。それは一人の人間とゴリラが着ていた。



「銀さん。人間一体どう転んだらあんな風になるんですか。」

「見合いで脱糞してワントラップいれるとああなるんだよ。」



「ウホ、ウホホホホ！」

「そうなのですか。では、一回海の底に潜ってきたらどうです？三時間くらい。きっと目を開けた時は何もかもに解放されてますよ。」


「銀さん。なんか向こうから遠回しに死ねと言う言葉が聞こえるんですが。」

「幻聴だよ幻聴。」




そんなこと言っとらんとはよ助けて。
今日は近藤さんの結婚式。結婚式なのだから当然あの兄上バブロス様も来るわけで……。さっきから旅行がどうのこうの言ってる。

正直勘弁して欲しい。モテるなら人間がいいです。



そして私の知らない所で、巨大なベットが置かれており近藤さんが犠牲になると思ったその時、薙刀が飛んできた。





△△△


厠にて。



「左手にちょっとかかりましたどーぞ。」

「便器からはずれましたどーぞ。」



銀時と沖田は結婚式場の厠を使っていた。
最初はふざけあっていたものの、銀時が沖田にきりだした。



「…で？なんでお前アイツ避けてんの。アイツ何かやらかしたってか？」


「いや───────」



△△△




「ウホホホホ！！」
「ウホッウホ？」
「ウホーー！」


「(なんや増えとる……。てか、向こうで何があったんや？)」




何故か増えてるゴリラを他所に近藤さんの所は大変な事になっていた。なんで近藤さんが薙刀に襲われたのか、分からなかった。

しかし扉の前に立つ妙さんの姿を見て、理解した。妙さんは怒った顔で走り出した。



「てんめェェェ 何してくれてんだァァァァ！！
私の おっ……」



真選組もゴリラも戦ってもう結婚式どころじゃない。聞こえた妙さんの言葉の続きが気になるもんやけど…？




「弟に何とんでもねーもん見せてくれとるんじゃァァ！！」




弟ときたか。なんて呑気に考えてる内に肩から後ろに引き寄せられた。



「え？」

「おいオスども……この女は俺の女でィ。手ェだすんじゃねェェ！！」

「ウホォォ！？」



そう言って沖田さんは私の手を持ち走り出す。もうこの結婚式で分からない事だらけだったが皆の顔を見て、自分の中から何か湧き上がってくる。それは決して悪いもんやない。


今、めいいっぱい笑えとる気がする。





【柳生篇】終

第128訓 クーラーはタイマーで切れるようにしてから寝ないと風邪ひくよ。ほんとに。マジだからね？？→←第126訓-柳生篇-二六 綺麗に笑う事

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