幕府のボディーガードさん3【銀魂】

第120訓-柳生篇-二十 クソまずい ページ20

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「…………。」

「…………。」

「…………………………、あの…」

「なんだ。食事中は私語厳禁だということも知らんのか。早く食べなさい」

「……すみません。い、いただきます。」





近くにある煮物をとった。意外と染み込んでいる。


無言でチャーハンを食べる土方さんと北大路。敵地のど真ん中で食事をしている私達三人。
戦う場所を変えようと提案してきた北大路に私達が賛同すれば、着いてこいと言われ来た場所がまさかの室内。


土方さんは文句を言ったものの、北大路に言いくるめられ、食事をする羽目に。


私は二人の神経が理解できなくて、何かを食べられる状態じゃない。(←ここ大事)
しびれを切らした私は二人に声をかけたが、北大路にシャットアウトされる。



パンッ



「ん？」

「あ、スミマセンお食事中。」
「間違えました。」



スー…パタン

パァン！



「いやちげーだろ！！何やってんだァァァ！！トシぃぃぃぃ！！Aさんんんん！！」


「腹が減っては戦もできぬ。どうだ 貴様らも。」


「敵の作った料理なんて食えるかァァ！！」


「(やっぱ食べんとけばよかった。)」




その後はケチャップやらマヨネーズやらの話になる。あれだね、好き嫌いは良くないって話。(違う)
土方さんが反抗しようとしてマヨネーズが嫌いだと言っていた。無理しとるやろな。




「タバコ吸いてぇな。灰皿あるか。」




ガキィィン

つくえは折れ曲がり、机の上で刀が交わった。
私は床に置いた大剣を背中に差し直し、短刀を取り出す。




「タバコの前にまずごちそうさまも言えんのか。」

「クソまずい飯ごちそーさん。」




そして二人は庭まで飛んで行った。私もあとを追いかけようとするが、




「A！！お前は大将と近藤さん連れてここから逃げろ！」

「でも…！…いや、分かった。すまん、土方さん。
行こう新八さん、近藤さん。」


「いや、俺はここに残る。トシの戦いを見届けたいんだ。……すまぬな、新八君。Aさん。」

「そうか、なら”ばとんたっち“やな。」

「ああ。」



上と下で手を重ねる。パンっといい音が出た。



「じゃ行こか、新八さん。」

「Aさっ……」



「安心せェ、私はボディーガードさんやから。」





新八は目を大きく開いたあと、笑って元気よく返事をした。





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