第129訓 遊ぶ時はめいいっぱい遊べばいい ページ29
隊士が結構いるので中の様子はちょっと見えないが、声は聞こえる。
「おっ 見ない顔だな。初めての子かな?」
そう近藤さんの声が聞こえれば、くぐもった声で「いらっしゃいませー」と聞こえた。
まぁ、近藤さんの言う通り、入ったばかりで慣れてないんやと思う。
隊士達はサッと道端に移動し、頭を下げた。私の斜め前を歩く将軍様の後を着いていく。
「じゃあごゆっくり楽しんでいってくだせェ。俺達ゃ外見張っとくんで。」
そう言った沖田さんと一瞬目が合ったが、すぐそらしてしまった。
なんでやろう……なんか咄嗟にそらしてしまった……。
「(?あれは……)」
やたらガタイのいい銀髪とあのメガネには見覚えがあった。
△△△
真選組が外の警備に行き、私は将軍様のそばにいなければならないのだが、もうこうなったら乗っかって将軍様に楽しんでもらおう。
私は将軍様に近寄った。
「それでは将軍様、楽しんでください。私の事は空気だと思っていてくれて構いません。」
「なぁに言ってんだ、ほら、今日は女の子が少ないらしいからお前も着替えてこいよ。」
「何血迷ったこと言ってんですか松平。……それにお前、やっぱり銀と」
「そうねェ!!その方が将軍様もお喜びになるわ!ねェパチ恵!」
「そうですねェ!さぁ行きましょ!!」
「私も行くわ!松平さん上様、ちょっと待っててくださいね♡」
「え、ちょ…!」
変に女口調の銀時達に戸惑いながらも、私は奥の部屋に連行されてしまった。
いや、あの…離して。
服が沢山ある、またもや見覚えのある部屋。
「銀時その格好はなん…っむ。」
「今はパー子って呼べ!!銀時じゃねェんだ!
そしてこっちはパチ恵な!」
「お願いしますAさん!」
銀時の名前をもう一度呼ぼうとしたら手で塞がれた。
あまりの2人の必死さに引きながらも頷いておく。すると妙さんが両手に手を合わせながら方目を閉じて申し訳なく言ってきた。
「ごめんなさいAさん。今日人が足りなくて、銀さん達に手伝ってもらってるの。で、出来ればAさんにも手伝って欲しいの!前みたいに……。ダメです?」
「え?前って何?ねェ。」
……どうしよう。いつもなら手伝ったかもしれんけど……手伝うって将軍様と遊ぶって事やよね?ええんやろか、私は仕事に来とるんに……。
それにこんな社畜になりかけの女が将軍様の前に出るなんて……
.
第130訓 運に身分は関係ない→←第128訓 クーラーはタイマーで切れるようにしてから寝ないと風邪ひくよ。ほんとに。マジだからね??
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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして!コメントありがとうございます!面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です!見やすくて、とても面白いです!これからも応援してます! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます!ありがとうございました…!!シナさんも更新頑張ってください応援してます…! (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜!→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年11月30日 15時