幕府のボディーガードさん3【銀魂】

第115訓-柳生篇-十五 柳生四天王 ページ15

投げ飛ばされた沖田さんに三本の刀が向けられた。



「いやァ よく来てくれましたね、道場破りさん。天下の柳生流にたった七人で来るとは……
いやはや大した度胸。しかし快進撃もこれまで。我等柳生家の守護を司る、」



「北大路斎」

「南戸粋」

「西野掴」

「東城歩」




彼らは“柳生四天王”と言った。銀時が「てめーらみてーなもんに用はねぇんだよ。」と喧嘩腰で見乗り出した。

強そうなんになぁ…。すごいわ。




「アンタらのようなザコ 若に会わせられるわけねーだろ。俺達が剣を合わせる必要もねェ。オラッ得物捨てな、人質が」
「「「うおりゃぁぁぁぁ！！！」」」



「ぎゃああああ！！」


「ちょ、何してんの！？」

「捨てろっていうから。」

「どんな捨て方！？人質が見えねーのか！」





私以外、みんな武器を捨てた(というか投げた)。
沖田さんの首に刃を向けていた柳生四天王らは皆が捨てた武器に悲鳴と共に避けた。

沖田さんは無事解放されたが、考えてみれば沖田さんも巻き込まれたんやよなこれ。沖田さんのこと見えとらんよねこれ。


神楽さんと土方さんが暴言を沖田さんに向かって吐く。


私は短刀を隠している場所が場所なのでバレない。そのまま近寄り手を差し伸べた。



「立てる？おんぶした方がええか？」

「一体俺は何歳児扱いされてんでィ。」



あれ、扱い間違えたやろか。なんて考えていると横の扉が開いた。



「やめろ、それは僕の妻の親族だ。手荒なマネはよせ。」

「若！！」



現れた柳生さん。表情を変えず、新八さんと対峙したその姿でさえ凛とした雰囲気を身にまとっていた。



「まァ ゾロゾロと。新八君、君の姉への気持ちがここまで強いとは思わなかった。」

「今日は弟してではない。恒道館の主としてきた。志村妙は当道場の大切な門弟である。これをもらいたければ主である僕に話を通すのが筋。」

「話？なんのことだ。」




「同じ剣を学び生きる身なら分かるだろう。侍は口で語るより剣で語った方が早い。」



「剣で生き、剣で死ぬのが侍ってもんでさァ。ならば、」


「女も剣で奪ってけよ。」


「私達と勝負しろコノヤロー！！」



「クク…勝負？我が柳生流とオンボロ道場で勝負になると思っているのか？」



「なりますよ〜坊っちゃま〜。僕ら恒道館メンバーは実はとっても仲が悪くてプライベートとか一切付き合ってないし、お互いの事ぜんぜん知らないしてかしりたくもねーし。死ねばいいと思ってるんですけどね〜。

お互い強いってことだけはしってるんですぅ〜。」



前半は違うが後半は全くその通りだ。

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