第59訓 喧嘩はテメーの拳でやれっつっても喧嘩自体あんまりやりたくないです ページ9
【Aside】
「力を合わせるんだ!!侍が五人いれば越えられぬ壁などない!」
近藤さんが私達を鼓舞してくれるが、後ろの二人は聞いていない。
神楽さんが持ってるロリ…瑠璃丸と沖田さんのビックカブトムシが激突しようとしてる。
もし潰されたらどうなるのだろう。殺されるな、間違いなく。そして悲しむな、将軍様。
「よし A!土台になれ!俺が登ってなんとかする!」
「…まぁ、銀時がそういうな」
「何女にやらせよーとしてんだ!!お前が土台になれ!」
「言ってる場合じゃねーだろ!何?何ですか?ハンサムボーイですか?優男ですか??」
「トシ!もうちょっとアタックした方が効果あると思うぞ!」
「何の話だァァァ!!」
「行けェェ サド丸ぅぅ!!」
沖田さんのカブトムシが動き出した。私達は目を合わせる。
「おおおおお」
下から近藤さん、土方さん、新八さんの順で土台が出来る。それでも長さが足りない。
私は、足が新八さんの頭ぐらいまで跳んだ。
「かーぶーとー」
銀時は土台を使ってジャンプする。届かないので私が銀時の足の裏から手で押し上げた。
「狩りじゃああああ!!」
崖に行った銀時を落ちながら見送った。地面に叩きつけられるだろうから受け身をとろうとしたら誰かに受け止められた。
煙草の匂いが鼻をくすぐった。
「………ありがとさん。」
「ふん。」
「ツンデレ?」
「違ェわ!!」
とにかく登るぞ!と土方さんが私をおろして、声をかける。
おろして、というか落として、かな。痛い。
なんとか登り始めてる三人の後を追うように私も崖に手をかけた。
「バッキャローォォォ!喧嘩ってモンはなァ!テメーで土俵に上がってテメーの拳でやるもんなんです!」
どんどん声が近くなって頭を覗かせ、新八さんの隣にいると、正座させられていた神楽さんと沖田さん。
どうやら銀時が叱っていた。
「カブトだってアメンボだってミミズだって みんなみんな…」
メキッ
「………みんなみんな死んじゃったけど友達なんだ………だから連帯責任でお願いします。」
□□□
土方さん達が松平に報告に行った。突然変異の言い訳効くかな…?(効果0だった)
私は将軍様の前で正座していた。
「そうか…。」
うわぁぁ…。悲しんでる…。
「で、ですが、将軍様。私、代わりの捕まえました。黄金じゃないですが「私の為か?」
「え、はい…。」「受け取ろう。」
なんか、受け取ってもらえました。
【カブト狩り篇】終
第60訓-紅桜篇-一 追憶と月→←第58訓 ビックライト当てられたカブトムシ。え、もう怪獣じゃね?
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時