第57訓 一寸の虫にも五分の魂 ページ7
「ちげーよ。あれはカブトムシじゃねぇ。あれは銀蝿の一種だ。汚ねーから触んな。」
「でもカッケーアルよ。キラキラしてて、」
「オモチャかなにかでしょうか?」
「ホラみろバカだろバカだろ。」
出ていきそうになった近藤を土方が抑え、銀時達の様子を伺う。銀時達は金色のカブトムシなんて見たことなんてない。だから、瑠璃丸のことをカブトムシではなく、銀蝿と判断する。(金だが)
「自然界でも人間界でもあーゆういやらしく派手に着飾ってる奴にロクな奴はいねーんだよ。」
「頭が銀色の人に言われたかないでしょうね。」
銀時達が背をむけ奥へと行く。神楽は名残惜しそうに瑠璃丸を見たが銀時達の後を追ってった。
「しめた!行ったぞ、ホントアイツらバカだ!」
「今のうちに瑠璃丸を!」
しかし運が悪いことに瑠璃丸は神楽の麦わら帽子の上に乗ってしまった。
『(最悪だァァァァ!!)』
それに気づいた銀時は瑠璃丸を殺さんとばかりの勢いで神楽の頭に手刀をいれる。
「いたい いたいアル!」
「動くなって言ってんだろーが!!お前は今ウンコと見なされてるんだぞ!」
「待てェェェ!!待てェ待てェ!!それっ…」
バシバシ銀時が瑠璃丸を叩こうとする。近藤は走ってそこに追い付こうとするが、ハチミツで滑って神楽の頭に手刀をいれた。
「え"え"え"え"え"!!」
「……!」
手刀の衝撃で抜けて瑠璃丸は神楽の頭の上から飛ぶ。そのまま瑠璃丸は地面に叩きつけられたように落ちた。
「ぎゃァァァァ!瑠璃丸がーーっ!」
「いったいなァー!!ひどいヨみんな!!金蝿だって生きてるアルヨ!かわいそーと思わないアルか!」
「(言ってる事は最もなんやけど…)」
今と状況が違う。Aは表情変えずに焦る。
まずい、神楽さんに至って瑠璃丸を潰すことはないと思うが…。
声を掛けようと神楽に手を伸ばしたAだったが、神楽は瑠璃丸をカゴに入れて「仇を討つアル!!」と高らかに叫んで行ってしまった。
行き場の失った腕をだらん、と落とし、神楽が行った方向をポツンと見つめた。
「待て!それは将軍の…!!」
土方が焦ったのだろう。そんな言葉をポロリ、と…。Aは制止を声をあげる。
「土方さん、あかん!!」
銀時が土方の肩に手を置き、
「…将軍の…………何?」
------キリトリ------
※これ、一応NOsideです。※
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時