第88訓 きっと世界一変な生き物がいたら目の前のこの子のことをいうんだと思う ページ38
【Aside】
「大量やなエリザベスさん。これで足りるやろ。」
[ありがとう。これで桂さん達も喜ぶ。]
「そりゃ良かった。初めはお団子やらお饅頭やら食べるだけやったのにエリザベスさんが[桂さん達にも食べさせたい]なんてな。」
優しいもんや。私の知り合いは優しい人が多いな。
もうすっかり夕暮れ時で辺りもほんのりオレンジに染まっていた。今日はなんやかんやでも楽しかったな〜とのほほんとしながら思ってると、エリザベスさんに寄り道でも?と聞かれたので二つの返事で返した。
背後の二人に気づかずに。
□□□
「おぉ〜…夕日が河辺に当たってキラキラしとるのぉ。」
[桂さんに教えてもらったんです。]
「へぇ〜…。」
[Aさん。]
「ん?なんや?」
急に向き合ったかと思えばエリザベスさんは真剣な顔(変わってない)をした。
するとガシッと肩を捕まれ、グイッと顔を近づけられた。流石のエリザベスさんでもこれはちょっと怖いんやけど…?
「あっあの」
「「止めろォォォォ!!!」」
……え?
いきなり耳を劈くような大きな声が聞こえたかと思えば私とエリザベスさんは引き離された。
「え、ぎんと」
「A〜〜??こんな公共の場でなぁにやってんのかなぁ???そりゃ確かにね?Aはもう立派な大人だけど!!場をね!!わきまえないとね!ね!!東エリとかありえねぇから!!」
またエリザベスさんみたいに肩を掴まれたと思ったら銀時のマシンガントーク。奥もエリザベスさんがヅラに何か言われていた。
つか、東エリってなんだ。
「ちょっ…!とりあえず落ち着きぃや。」
□□□
「はァァァ??…………んだよ、そういう事かよ〜。」
「銀時もヅラも人をつけるのはどうかと思うで。」
「仕方がなかろう!エリザベスが俺に何も…言わずに…」
どうやら銀時とヅラはエリザベスさんの彼女問題を心配してつけていたらしい。
※銀時は違います
ヅラは本当にエリザベスさん大好きやな。ほんなら…
「なら、この甘味皆で食べよ。今日は色んなとこ回ったから美味しいもんいっぱいあるで。」
私が笑って(いるはず)紙袋を差し出すと銀時とヅラは微妙な顔をされた。でも直ぐに「あぁ」と言ってくれた。
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「「((アレ甘味屋だったのかよ))」」
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第89訓 戦って負けて買って引き分けて……アレ、「買って」って違くない?→←第87訓 えっと世界一美味しいものって一体なんだろうって思う
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時