第87訓 えっと世界一美味しいものって一体なんだろうって思う ページ37
.
□□□
【桂side】
「(え"え"え"A!?)」
Aは団子屋のじいさんに律儀に頭を下げ、エリザベスと歩いて行った。
エリザベスが何かを言うようにプラカードをだし、Aはそれに、口に手を添えて小さく笑う。……なんなのだこの微笑ましい光景は!!
そしてプラカードに何が書かれているんだ、背後にいるから分からんぞ!!
そして立ち止まったままの銀時は───
「ハ、ハハ…Aと…エリザベス?ハッ ないない。ありえねぇし?大体そんな伏線すらなかったじゃん。言っちゃえばカップルリングだって東エリになっちゃうじゃん。そこは銀東だろう!!」(超小声)
錯 乱 し て る 。
不味いぞ…!エリザベスが他者と関わりを持つのは大変嬉しい事だが………………………………
「Aはいかん!!Aだけはダメだぞエリザベス!!東エリじゃない、桂東だ!!」(超小声)
俺達は顔を見合わせ、再び二人の跡を追った。
※この時お互いの(超小声)は聞こえてませんが意思疎通したそうです
□□□
「おうおう姉ちゃん。何勝手に俺たちのシマに上がり込んでんだァ?」
「やべっこの姉ちゃん別嬪だぞ!」
「「((絡まれてんじゃねーか!!))」」
少しして路地裏に入っていった二人。とにかく暗い場所だった。だからか、A達は直ぐに図体のでかい男たちに絡まれていた。
その一人が「なんだァ?コイツ」と、エリザベスに近づくとエリザベスはプラカードでその男を殴った。男は気絶した。
「何すんだゴラァ!!」
「まぁまぁそう、邪険にせんといてぇや。」
Aは気絶した男を抱き上げると、近くにいた人に渡した。
そしてAは真剣な顔をして両手をばっと広げた。
「ほんならお兄さん…例のブツ…これくらい貰えるか?」
「な…!!お前たちどこでそれを…!?」
「これでも私らは情報通なんや、ちゃんと払うもん払うから渡してくれへんか?」
Aがそう言うと男たちはどこかに入っていって紙袋を渡していた。Aはそれをエリザベスに預けていた。
「オイオイ、アイツらなにやってんの?ブツって何?ねぇ」
「俺が知るわけないだろう!あっまた移動する…追うぞ!!」
□□□
その後も同じだった。というか繰り返しだった。路地裏に入ってはガラの悪い人達に絡まれていた。
「あ"ぁん?何ガン飛ばしてんだよ!!」
こういう人もいれば、
「ねねね、ちょっちウチらと遊ばね?」
こういう人もいた。
そしてAはただ手を使って紙袋を貰うだけだった。
第88訓 きっと世界一変な生き物がいたら目の前のこの子のことをいうんだと思う→←第86訓 きっと世界一物騒なものってこれのことをいうんだと思う
391人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時