第96訓 女子会は 若い人が やるものです(俳句、字足らず) ページ46
【Noside】
そんなこんなでなんとか松平をシバキ倒したAは姫様と共にいた。将軍様の近くには舞蔵がついていてくれている。
今日は姫様は神楽さんと遊ぶ約束をしているらしい。勿論、
「Aさん!私は神楽ちゃんと遊ぶんです。それに今日は巨人星のダイちゃんとも神楽ちゃんを紹介する約束していますし…」
「知っていますが…?」
「な、なんで知ってるんですか…!」
「姫様の予定は頭に入れておけと舞蔵さんに言われたもので。」
姫様はお口あんぐり。
Aは舞蔵にキツく言われてた。将軍様と姫様の護衛たるもの、二人の事を常に知っておけと。
Aは最低限の距離から見守ろうと提案したが、姫様はそれを突っぱねた。
ガミガミ言い合ってたら城の門が開いた。そこにはいつもの和傘をさした神楽がいた。
「そよちゃん!約束の時間アルヨ?」
「神楽ちゃん!」
「ん?なんでAがここにいるネ。もしかしてAも一緒に遊ぶの?」
「いえ私は仕事なので──」
「ならそよちゃんのもう一人のお友達が来るまで恋バナしよう!!今夜は寝かせないネ。」
「え」
まだ昼なのだが。(そこじゃない)
□□□
「A!これ食べたいネ!もちもちがはいってるやつ!」
「神楽ちゃん。これ“たぴおか”って言うらしいよ?あ、二つください。」
「(私が払うんしかないよな…これ。)」
よく食べる神楽は容赦なくAにたかる。それに便乗して姫様もAにたかる。場所はとある西洋風の甘味屋。神楽がなにか飲みたいとAに頼んだからだ。
キャッキャと笑い合う二人を見て、何故こんな目に、と遠い目をするAだが、なんだかんだ“たぴおか”を買った。どうもこれが人気らしい。
喜ぶ二人は公園に行った。神楽は“たぴおか”に夢中になってるのか先程言った恋バナは開催されることはなかった。気にしてないようだ。
その事にホッとしたA。
「これ美味しい!町の方々は今はこれを飲んでいたんですね!」
「やっぱりもちもちしてるアル!」
年相応に笑う姫様。Aも自分の分をちゃっかり買った“たぴおか”をずぼー、と飲みながら遠くから見守る。
Aは呑気に、美味しいなーと思って、何となく空を見た。
江戸の空を飛び交う宇宙船。その宇宙船の中にとびっきり大きな宇宙船があったので恐らくこれが今日遊ぶと約束した巨人星の天人だろう。
その巨人星の皇子に神楽が求婚されるのはまた別の話。
第97訓 え、いきなり恋愛相談されたんだけどどうすればいいん?→←第95訓 将軍は ほのぼのした時間に やってくる(俳句、字足らず)
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時