第72訓 運が悪い日はとことん悪いから大人しくしているのが一番良い ページ22
【Aside】
「…こんなところか…?」
ぼそっと口に出してみる。ゼリーとか色々買ってきたけど…。
目の前の建物に目を向ける。“万事屋銀ちゃん”の看板と下には“スナックお登勢”。銀時が言っていたが、そのスナックお登勢の店主は万事屋銀ちゃんの大家さんらしい。
そんなことよりも銀時は、いるだろうか。早めに公務終わらせてコンビニでお見舞い品買ってきたけど…。
「おや、アンタ何やってんだい?人ん家の店の前で。」
「え、あ、すみません。」
人ん家の店の前って事はこの人が“お登勢さん”?
私は深く頭を下げる。
「あぁいいよ、そんなに頭下げなくても。店ならまだやってないよ。此処は夜からだからねェ。」
「銀時に用があって…お見舞いに…」
「お見舞い?それなら銀時はここにいないよ。」
「えっ」
「銀時なら今新八の家に療養中だよ。」
行くなら教えるから行ってきな。とお登勢さんは丁寧に教えてくれた。
それだけでは失礼極まりなかったので自己紹介をしておいた。お登勢さんは今度酒でも飲みに来な、と言ってくれた。お優しい。
お登勢さんと別れ歩き出す。
「おいどこ行く気だい、新八の家はあっちだ。」
「あぁすみません。」
「だから!そっちじゃねぇって人の話聞け!」
□□□
何とかついた。何故か行く道に矢印が書かれた貼り紙があったからその通りに進んでみた。するとあらびっくり、新八さんの家であろう所についた。←
とりあえずノックして反応を待つ。するとすぐに妙さんが出てきた。
「あら?Aさん?」
「こんばんは。銀時の様子を見に…」
「まぁそうなの!助かるわぁ 銀さんすぐ動こうとするもの。」
ほら、と妙さんが後ろを振り向く。私もひょっこり○んみたく奥を覗いた。
今にも逃げたしそうな銀時とそれを抑える神楽さん。
「コラッ銀時ちゃん大人しくするアル!」
「イ"ッ!?タタタ…って、げ。A、なんで此処に!いや誰でもいい!助けてくれェェ」
げ。ってなんやげ。って。まァええわ。
「神楽さん、その辺にしたってや。無理矢理やって傷開いたら元も子もないやろ?」
「でも銀ちゃんが動く方が傷が開きやすくなるネ。」
「なら、私が看取ったる。神楽さんは台所に行った妙さんの所にでもお手伝い行ったらどうや?」
「!分かったアル!姉御ー!!」
走っていった神楽さんを見てほんわかしてしまう。決してロリではないけど可愛いものとか見ると癒される。
一方、誰かの心の声
(Aさん迷い過ぎでしょ!思わず手伝っちゃったよ!)
第73訓 タンスの角には気をつけろ→←第71訓-紅桜篇-十二 終 待ってる。
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時