第10訓 同じ黒髪仲間として頑張りましょう!! ページ10
Aside
なんだかんだ暑い中真選組を見つけた。目の前にいる私と同じ黒髪の男が鋭く私を睨み付ける。警戒しているんやろう。
一応上司だから、見せしめをしようとしただけなんやけどな…
「つか、アンタ瞳孔開きまくっとるやん。なんや、なんかショックな事でもあったん。」
「初対面で何言ってやがる死んだ目をしやがって。」
「そんなことないよ。ホラ、よーく見てみ?ランランに輝いとるやろ?」
「輝いてねェよ むしろ沼よりも暗いわ。
……チッ 嫌な奴を思い出しちまった。」
「なんの事や。」
アイツを思い出して胸糞悪ィ。という黒髪。アイツとは誰か知らないが犬猿の仲の人なんやろう。知らんけど。というかコイツ、誰かに似てる。初めて会ったのにな。
△△△
NOside
「…で話戻すけど……姫様何処におる?そろそろ帰らないと。」
「姫様ならチャイナ娘が連れてる。呼びかけても聞かねーんだよ。」
「チャイナ娘?……そーか、」
「おい、どこ行く気だ。」
「姫様んとこ。おるんやろ?あの後ろのとこに。」
やったら、連れてくるだけや。とAは言った。
「アンタらが姫様見つけたんやろ?本当やったら陽が傾く頃まで自由にさせたろと思っとったんやけど、まさかこんな大騒ぎになるとはなぁ…」
「…見逃したのか?」
「…まァ、ずっと閉じ込めておくよりも、たまには精一杯羽をのばしてあげるのもええと思ってな。」
ふっ、と無表情の顔が、優しい微笑みに変わる。目は死んでるのにその目はなんだか愛おしいものを見るかのような、そんな、優しい…目。
綺麗だと思った。それと同時に何故そこまでただの護衛が姫にこんな事するのか。それでも土方はAの笑顔を忘れられなかった。
彼女は笑うが、“光”がないのだ。愛おしさがある目には同時に悲しさも混じってごちゃごちゃだ。
「さて…いきますか。…………、あ。言い忘れてた。」
「?」
「私は幕府の人間やけど、役職風に言ったら松平の部下なんやよね。」
「それがどうした。」
「松平の直属の部下。つまり私はアンタらの上司とも言えるから。そこんとこよろしく。」
「は?」
土方はくわえていた煙草を落とす。それほど呆然とした。
「ふゥ…見せしめはこれでいいやろ。」
あの時の言葉はそう言う意味だったことに土方は気づいた。
「マジかよ……。」
第11訓 脇だけ洗っときゃいいんだよ 脇だけ ていく、つー→←第9訓 上司ですから。一応。見せしめをしなくては…ね?
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時