第40訓 お父さん、舐めない方がいいぞ ページ40
「っ!!……離して。というか誰。」
「危ないですよ!!Aさん今行ったらダメです!!てか前会いましたよね?!山崎退です!」
「あっそ。」
「冷た!!この人対応冷たいんですけど!!」
あそこに銀時達が居ると分かったAはすぐにでも行こうとする。だが近くにいた山崎が取り押さえる。
「粉々になっちゃいますよ!!」
「私はいい……でもあの人達が粉々になるのはダメ……絶対。」
すると、船の先端で膨らんでいた閃光弾は真っ直ぐ、銀時達がいるところまでそれを放ったのだ。
ドオン!!
えいりあんの断末魔と飛び散る肉片。
呆然として見ていたAの唇がワナワナと震えたが船から聞こえた《射撃地点から微弱な生体反応が!》と言う声に目を開く。
「(まさか、生きて…。)」
目を凝らして見てみれば、星海坊主が傘一本で皆を護ってくれていた。
頑丈そうなあの傘に穴が開くぐらいで、残り少なかった髪の毛の半分がなくなっていて、それでも護ってくれてた事にAは全身の力を抜いた。
「……真選組の皆さん、お勤めご苦労様です。請求書はまた後日。」
「え?Aさん帰るんですか?俺達の手伝いとか……、」
「めんどくさいのでやりませんさよなら。」
「一人だけ逃げたよ!!面倒事押し付けて帰ったよあの人!!」
「(酢昆布……買ってこんと。)…………うっ、」
「大丈夫ですかィ?」
…………え?
△△△
一方で。
「…アイツは…俺なんかよりずっと強い奴だったよ。」
「…………細けーことはよくわからねーや。けど自分を想ってくれる親がいて他に何がいるよ。……俺ァほしかったよ、アンタみてーな家族が…」
先生に寺子屋の皆に言い争う友人に大事な人。
竹刀で打ち合って、勝負して、川や木で遊んで、ふざけあって、笑っていた日々。…………それが全てが失い、失わせてしまった。
だからこそ皮肉なことに“それ”がわかる。
「
銀時は去ろうとするが、止められる。
「待て。……一つ聞いていいか。」
「……なんだ。」
「東雲家のあの嬢ちゃんは…本当に血を受け継いでいるのか?何者なんだ。」
「……何者でもねーよ。」
─────ただのどこにでもいる、普通の女だ。
【星海坊主篇 終】
第41訓 そういう展開?どういう展開だよ。あぁ、こういう展開か、なるほどね→←第39訓 親バカと死にたがり
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時