第37訓 世の中のお父さん ページ37
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「「神楽ァァァァァァ!!」」
えいりあんを斬って、向こうからは幕府の船が飛んできて、ようやく見つけた。えいりあんの
でもそこに、神楽が呑み込まれてしまった。
「………これも逃げ続けた代償か。すまねェ神楽…せめて最期はお前と一緒に死なせてくれ。」
星海坊主は傘を目の前に掲げ、目を静かに閉じる。
そんな様子を銀時はクク、と喉を鳴らして笑う。
「これだからよォ 世の中のお父さんは煙たがられちまうのかねェ。」
片手から血を流しながらも呑み込まれてしまった神楽が居たところを見ながら言葉を続ける。
「お父さんよォ…アンタ、自分の娘一人信じらんねーのか。
銀時は大きく手を開く。それは五分を表していた。
「五分だけ、時間を稼いでくれ。……もちろん、それをてめーだけに背負わせねェ。」
息をすぅっと肺にたくさんの空気を入れる。そしてあたかも自分が襲われてる風に叫ぶ。
「Aーーー!!」
A?とその声に星海坊主は目をぱちくりとさせるが、銀時は至って冷静そうな顔をしていた。
「俺を信じろとは言わねェ。だが、
「!!お前何を…なっ!?」
銀時は木刀をえいりあんの核に刺す。核がうごめき、それは銀時を包んで呑み込んでいってしまった。
△△△
【Aside】
「Aーーー!!」
「っ、」
銀時や。正確に分かった。
というか、悲鳴?何があったんや。銀時。
まさか、えいりあんに呑み込まれてしまったとか?大怪我してしまったとか?
私の手はガタガタ震える。
銀時がいなくなったら…私……!
そこで、頭の中に当たり前の言葉が浮かんだ。
────諦めてしまったら、大切なものも護れない。
その時、身体中に電気が流れた感覚になる。疲れてガタガタしていた自分の手が、嘘のように止まった。
呼吸も落ち着いてきてるのが自分でも分かった。
血の流れが速くなって、熱くなってくる。
脳が、細胞が、活性化してきてるのが分かる。
“これが、血筋だ。”
“これが、力だ。”
それは、完璧に……自分を支配できている感覚だった。
△△△
第38訓 完全に長い。この短編→←第36訓 “対”傭兵部族の一族
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時