第44訓 たとえ変な生き物がいたとしても世界中の生き物が平和を願えばそれが叶うと信じてみる ページ44
【NOside】
またまたまたとある日、ようやく非番という休みをもらえたAは喜びを感じていた。……が、
「(どうやって非番すごしとったっけ?)」
生憎Aは久しぶりに非番という休みをもらったので前はどうやって過ごしていたか思い出せなかった。
「(あかん。休み方を忘れるなんて、休むってなんやったっけ、そもそも休むということは身体を休めるということで休むっちゅう概念としては…)」
「おーいそこのお姉さんや。団子食べていかんか?」
少ししゃがれた声のおじいちゃんと言えるくらいの年の人が、人懐っこそういに笑ってこちらに手を招いている。
団子屋の名前は『うぐいす』。外には毎日出ているが真選組と城の往復なのであまり団子屋とかそういう甘味処とかの場所はAはよく知らなかった。
だからか、このおじいちゃんの人の良さそうな顔に惹かれたAは素直にその団子屋に入ることに。お客さんは一人もおらず、おじいちゃん、ただ一人だった。
「何食べる?」
「なら…みたらし団子を、一つ。」
「はいよ。」
おじいちゃんは中に入っていった。
Aは団子を待とうと目線を前に戻す。そう、戻しただけなのだ。いつも通りただ、人が歩いているだけでちょっと日射しが強いだけのただの道なのだ。……なのに
「(なんや、おる…。)」
白い塊が突っ伏している。足がなんかおじさんの足みたいなのが見える。
するとその塊は突っ伏したまま、なにやらプラカードみたいなものを出してきた。大雑把な字が書かれている。
[あの・・・]
「……。」
返事をするべきなのだろうか、迷っているAだがプラカードは止まらない
[何か・・・食べ物を・・・・]
「………………………………………………腹減っとるんか?」
白い塊はおじさんの毛むくじゃらの足をバタバタさせた。……それは「そうです。」と言っているように感じた。
「ほいよ、みたらし団子。」
おじいちゃんがAにAが頼んだものを渡す。……実に美味しそうだった。
「ありがとうございます。……、……。」
おじいちゃんにお礼を言ったはいいが、この白い塊どうしよ、とまた悩む。
しかしAはどっかの汚れきった大人とは違うので、おじいちゃんに取り皿を一枚もらい三本あるみたらし団子の内一本のせて、白い塊の横に置く。
その時、何処からか笑い声が聞こえた。
「ふははは!見たかエリザベス!言っただろう?善良な人間はいるものだと!!」
「…………。」
どこかで見たような顔が出てきた。
第45訓 女のナイフは時には鋭く、時には………………折る?→←第43訓 横断歩道を渡るときは右見て左見てもう一度右を見るけどこの時「え、左は見ないの?」って最初皆思うよね??
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時