Daiki☆ ページ5
はー……やっと入学式が終わった。
正直、黒豹オーラがやばすぎてそれどころじゃなかったけどな。
はー…このあと普通の授業だって?高校からは初日でも六時間って……ツイてねえわ、マジで。
「ま、桃井ちゃんに会えたのは嬉しかっ___ああぁあぐあぁあ!!」
ポケットに手突っ込んだまま目を閉じて歩いていたせいで、桜の木の根っこに足が引っ掛かって無様に転けた。
痛い。顔からいったんだが。
「___大丈夫かよ」
ん…?この声は…
「Daiki!!」
神が全く気付かないうちにDaiki☆
神はお前だったのか、ガングロくん。
「ほらよ、立てるかよ。……つーか、なんで俺の名前知ってんだ」
「しょっと。えっ?えーっと………お、同中だったからさ!バスケと脳筋で有名だったから名前は知ってたっていうか………バナナ食べる?」
あ、ああああああああ。
なに口走ってんだ私はああああああ。
つーかいきなり鞄からバナナ取り出すやつとか普通じゃねえよなああああ。
「__腹減ってたから丁度いいわ、くれ、バナナ。」
「ほっ……良かった…あっ、はい。どうぞバナナ」
「さんきゅ」
Daikiがバナナを受け取り、皮を剥いて食べる。
私にとっては忌々しい他ならないんだがな、バナナってのは。
「猿みてえ……」
「あ……?」
「ん?い、いやいやなんでもない!」
あっぶねえ…
「そうかよ…うまかった。じゃあな。
あと…………」
「…?あと?」
「能筋とか猿とか、全部聞こえてんぞテメェ」
「くぁwせdrgflふじこlp(※本日三回目)」
やばいほどの殺気を目の当たりに、思わずチビりそうになった。
だが、私はイケメン。チビらない。
その代わりに、顔面蒼白だけどな。
「青峰くーん!もう、一人で勝手にどこか行っちゃって…!ほら、教室行こう?」
「ん?ああ、さつきか。
はっ、別にいいだろ。行くぞ」
「あっ!……ほんと勝手なんだから…!」
えっ、ちょ、待っ。
私のことはスルーですか桃井サン。
そんなに影薄いのか私。
「はあ…今日はやっぱりツイてねえ…さっさと教室行こ。
…あ、クラス表見てねえ。見てこ。」
クラス表の元へ、またもや目を閉じてポケットに手を突っ込みながら歩く。
…………さみし。
ドンッッ
誰かにぶつかった。
くっそ、次から目閉じんのやめよっかな。
目を開けると、そこにはさっきのサル峰Daikiはいなかった。
いたのは_____
「あっ、すみません!ぶつかってしまってすみません!」
どこかのお姉さんが好きそうな感じの気弱なキノコがいた。
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅん - 面白いです! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます!自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです!頑張ります! (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未来紡 | 作成日時:2018年3月11日 17時