桜井ってスゲー！ ページ35
「…ん、んんんんんんんんんんーーッッ！！あああぁああああぁぁあぁ！！違うって言ってんダロォ！！！」
「ついに頭いったか、お前……」
「こら！青峰くん、集中！」
「…はぁー……わあったよ」
なんでや、私はただ髪の毛をかきむしりながらフリスクを食べただけやぞ。
チッ…全然怒らせられねえじゃん。
どういうことだ、キモイヤ教授。
「おい、お前も集中しろよ、春野。」
「あだっ。理不尽……」
諏佐パイセンからデコピンをくらう。
いてぇよ……
「だって……ここ全然分からん……ですし」
「…？ああ、ここは、こうして、こうやって……」
「…………？？」
諏佐パイセンが教えてくれる。
だが、敢えてハッキリ言おう。
「教えんの下手っすね。」
「分かってるわ。」
結果、諏佐パイセンは教えるのが絶望的に下手だった。
そこで、今までほぼ傍観していた良くんが、「あ、あの！」と手をあげる。
「おお、なんだい良くん。」
「何様だよ。」
良くんが、少しぐいっと距離を詰める。
「え、えっと……ここは、これを代入して……それで、このＸを……」
「ふんふん、なるほど……」
「それで、最後にここをかければ＿＿＿＿＿」
「う、うぉおおおぉおお！！解けてる……すげぇ！俺が数学の問題解けたことなんて、これが初めてかも……」
良くんの教え方に沿って計算してみると、確かにばっちり解けている。
教えんのうま……どっかの諏佐さんとは大違いだぜ！(失礼)
「？でも、中間テストでは二点とってたよな？たしか、A〜Fの選択肢問題＿＿＿あ。」
ようやく、気付いたようだな。
そう＿＿＿＿＿＿
「マグレさ。」ﾄﾞﾔｯ
「そこ笑顔でドヤ顔するところじゃないだろ…」
諏佐さんからのツッコミを受け流して、良くんに目を向ける。
「ね、良くん。」
「へぁっ！？あ、な、なんですか？」
きょどる良くんに、歯を見せてにっと微笑んでやる。
「＿＿ありがとな。めっちゃ分かりやすいし。ん。」
ずぼっ。
良くんの口に食べ物をつっこむ。
「び、びわ……？ひかも、まふごほ……」
「感謝の気持ち！」
「＿＿ッ、
……どういはひまひて…！」
良くんは、枇杷をまるごとくわえたままにこっと笑った。
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しゅん - 面白いです！ (2018年6月7日 18時) (
レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます！自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください！ (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来紡 | 作成日時：2018年3月11日 17時
