【黒子のバスケ】入部した動機は超絶不純だけど。

おい待てや ページ18

「腹が減ったなら俺に言ってくれ。バナナでも豆腐でもキムチでもキノコでもテリヤキバーガーでもなんでもある。
あ、ちなみにそこの青峰くんとはマブダチだからヨロシク☆」


シーン…

……あれ。


なんだろう、私には場を静まりかえらせる力でもあるのか。





「俺はお前のマブダチじゃねえよ。んぐ、もぐ…」

「おいお前いつの間にテリヤキバーガー盗んだんだよ！！」


「……部活にいらねえもん持ってきすぎだろお前！！そんなもん、持ってこなくて＿＿＿」



「…まあまあ。そう言うなや若松。
ユニークでええやん、な……？」

「け、けど今吉さん…」


やたらと声でかいクリーム色のやつ(若松？)を、黒髪の関西弁糸目眼鏡(今吉？)があやすように肩をポンポンと叩く。
何故だか、今吉さんが私の方にチラっと視線を送ってきた。


ん？待てよ、この人……









「あ……あの時のォ！！」

「はは、久しぶりやなあ。あの時の告は」

「埋めるぞ」


間違えて三年の教室に入って告白してしまったあの真っ黒な歴史か…



「すまんすまん。じゃ、練習しよか。









…………Aちゃん」


「＿＿＿ッ！？」

走り際に、今吉さんに耳元で囁かれる。

え、マジかよ……ちゃん付け……



まさかあの人、私の正体について知ってんのかよ…！！


これはかなり、修羅場になるかもしれない。
というかやばい。桃井ちゃんとの運命がかかってんのに…！！




そうしたままで、時間は過ぎていった。

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