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デート3 ページ14

「お待たせいたしました、ザリガニコーヒーでございます。」

店員さんがコーヒーを持って、机にコト、と置いた。
桃井ちゃんは、そのザリガニコーヒーを見て驚愕する。


「わあぁあ…!すごーい、かわいい!ザリガニのラテアートなんて!」

んふふふふふ。可愛いのお。


「なんかここ…青峰くんみたいだね」

「え、なんで青峰?」

うわなんか窓の外の青峰が更に張り付いてきた。
怖い怖い怖いやめろ。


「だって、カエルとかザリガニとか、青峰くんが子供の頃よくとってた虫だもん」

「へー…そうなんだ。(知ってるがな)」

「あ!よく見たらセミコーヒーもある!ふふっ、ほんとダイちゃんみたい。」

いいなあ、ダイちゃん呼びいいなあ…!!
くっそ、腹立つぜ青峰。

「桃井ちゃん。…………俺、好きな人がいるんだ。」

「へー、どんな人?」


「………桃井ちゃんみたいな人だよ」

「私みたいな人!?えへへ、ちょっと嬉しいな。それって、なんだか私に恋してるみたい……なんちゃって」

どきゅん!!!
やばい、いま天使の弓矢が私の心を射抜いたぞ!!
心臓ばくばくいってる……


「そういえば、なんで今日私を誘ってくれたの?」


「……同じマネ業をする相棒として、どんな人か知っておきたくてさ」

「!もうすっかり、部を支える責任があるんだね!すごいよはーちゃん!」


「い、いやぁ、俺なんかが…でへ、でへへ……」

おっと、つい緩んでしまった。
あぶねえあぶねえ…

「ん゙ん゙、さて、そろそろ時間だし、帰ろうぜ」

「うん、そーだね!」

私は男前ということで、会計は一人で済ませた。料金も安いんだよな、この店。
二人で外に出ると、桃井ちゃんが口を開く。


「はー…楽しかった。今日はありがとね、はーちゃん!」

「いや、俺の方こそ。送ってくぜ」

「ううん、あんまりはーちゃんに迷惑かけられないもん。また明日ね、

…Aくん。」

桃井ちゃんは、手を振りながら帰っていった。

というか……



さっきの名前呼びは反則だろォオォ…!!
しかも小声!やべえ、これは脈アリだ、アリアリだ!
恋愛フラグ立ったんじゃねえのか!!


「っし、フラグ成立……
つーか、いつまでそこにいんだよ。
いい加減出てこいよ、バカ」

そう言うと、物陰に隠れていた青峰が姿を現した。

「__よう」

挨拶一つ、その場に残して。

ツンデレ峰くん→←デート2



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しゅん - 面白いです! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます!自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです!頑張ります! (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来紡 | 作成日時:2018年3月11日 17時

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