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デート ページ12

「もっもーいちゃん!
突然なんだけどさあ、今日俺と放課後デートしない!?」

「え…?」

桃井ちゃんが困惑しているのが分かる。
まあ、それはそうだろう。
桃井ちゃんにとっては、私はただの初対面の男なんだからな。


「あ、もしかして部活ある?
それなら、部活終わってからでもいいよん」

桃井ちゃんがバスケ部のマネなのは知ってる。昨日の放課後、職員室でバスケ部の顧問に入部届けを提出している所を見ていたからな。

「え、えっと……バナナくん?」

「は、春野ね。春野A。」

「別にデートはいいけど、バスケ部って夜までかかっちゃうよ?」

おおお!あっさりデートOKキタコレ!!

「いやぁ、俺は夜でも大丈夫!
んー、カフェでも行こうぜ!近くの!OK?」

「うん、分かった!
私、まだ春野くんと話したことないから、ちゃんと話せるチャンスだから、嬉しいな…!」

やや強引かと思ったが、それでも受け入れてくれる桃井ちゃんの包容力!!
あかん、何やこの天使!!

放課後が楽しみすぎて心臓止まりそうだぜ。
一方青峰は、私達の会話を実はこっそり盗み聞きしていたのである。

___
______

そして、待ちにまったその時がやってきた。

「ごめんね、春野くん!
待たせちゃった?」

「ううん、全然待ってないよ、ハニ……ゔうん」

部活が終わったのは、七時頃だ。
強豪高だということで、やはり活動時間は長いようだ。そして桃井ちゃんは天使である。


「じゃ、行こっか!」

「あ、ああ!」

近くのカフェというのは、事前に下調べをしておいた。
私の家はネットが繋がっていないので、自力で動いて探したのである。

__歩くこと10分。早くも、カフェについた。
『カフェ・フォルトゥーナ』学校から近い距離にある、あまり目立たず、ひっそりと隠れているがコーヒーが美味しい店だ。
ちなみに、『フォルトゥーナ』というのは神話における運命の神のことだ。ロマンを感じるぜ。


「わぁ!かわいいお店!近くにこんな良いお店があったなんて、知らなかったなー!ありがとう、春野くん!」

「おっ、おっふ。それほどでも。
と、とりあえず注文しようか。さ、座ろうぜ」

笑顔の桃井ちゃんがうんと頷き、椅子に座る。間にテーブルをはさんだ、桃井ちゃんと向き合う形になった席だ。


「えーっと…この店のオススメは、____うわああ!?」ガタッッ!!

何やってんだコイツ…
なんと窓の外に、青峰が張り付いていた。

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しゅん - 面白いです! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます!自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです!頑張ります! (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来紡 | 作成日時:2018年3月11日 17時

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