17話 ページ17
そしていつの間にか時は過ぎて、気づけばショッピング・・・デート当日になっていた。
安「おはようございます。Aさん・・・今日は一段と可愛らしいですね。」
う、完璧スマイルが眩しい・・・っ!
安室さんはにっこり笑いながら、車の扉を開けてくれた。
わざわざ迎えに来てくれた安室さんには本当に感謝しかない。
安「最近仕事どうですか?子どもたちの様子は・・・」
安室さんのハンドルを握る姿に見とれていると、そんなことを聞かれた。
「そうですね・・・。どの家庭も大変なんだなぁ・・・としみじみします。結構辛い仕事ですが、やりがいもその分感じていて、いい仕事だと思っています。」
我ながら良い回答をしたと思う。
実は本当は、今はとてもしんどい家庭にあたっているところなのだ。
工藤新一の他に、私が担当しているのは5家庭。
その中でも特にすごいのが、小林くんのお宅。
親の暴力だけじゃなく、言葉の暴力が家でも、学校でも浴びせられている・・・とても悲しい子供だ。
その姿がどうしても私に重なってしまう。
あのときの私のつらい気持ちをこの子も深く感じてしまってるんだと思うと、胸が苦しくてたまらなくなるのだ。
でも、そんなことは安室さんには言えない。
頼れない・・・。
窓を見つめ、返って来たのは安室さんの優しい声。
安「誰しも辛いことはあります。ちゃんと向き合ってあげてください。きっと、貴方の助けを必要としているはずですよ・・・。」
私の今の状況を見透かしたように言ってくる安室さんには本当にかなわないと、私は心の底から思った。
そして、少し心が軽くなった気もした。
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降谷くんの嫁(プロフ) - 電車の中で読んじゃった。゚(゚´ω`゚)゚。 (2月12日 18時) (レス) @page39 id: 477f3f4110 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか | 作成日時:2023年11月13日 21時