１６３、また一つ ページ13
＋＋＋ Side A ＋＋＋
翔くんに就職のことを聞かれて、胸のうちを話した。
ずっと心の中にあったこと。
それを言葉にしてしまうと行き詰まり更に自分を苦しめる結果になること。
考えないようにしていたけれど、不安は消えない。
それでも翔くんは私の気持ちを尊重して、前向きに考えてくれていた。
翔くんの方がよっぽど私よりもしっかり考えてくれている。
不安に押しつぶされそうになっていた自分が嫌になる。
それを認めて受け入れてくれる翔くんには感謝しかない。
いい雰囲気になったけど、朝から一日中歩き回っているから、シャワーを浴びたいって言った。
どうしよう…。やる気満々みたい…かな。
…私がシャワー浴びた後、どうなるんだろう…でもお互い意思はあるってことに、なるのかな…。
嫌とかではないけれど、今までそういう雰囲気になったもののキス以上はなかったから…緊張する。
前はどんなんだったっけと思い出さなくてもいい過去をあさったり、下着や部屋着が気になり始めたり…心がせわしなくなって来た。
翔くんのシャツは以前泊まってくれたときに洗濯したままになっていたものがある。タオルと一緒に洗面においた。
妙に恥ずかしくなって、翔くんと入れ替わりでそそくさとお風呂に入る。
どうしよう…ドキドキが止まらない。
何とか身支度を整えて部屋に戻ると、コタツに座って携帯を見ている翔くんに目が奪われた。
半乾きの髪に黒のTシャツ。普段とはまた違うラフな格好。
その色気に息が止まる。
また一つ知らない翔くんに出会った。
翔「Aちゃん？」
A「あ…うん。髪…乾かそうか？」
見惚れていたことを隠すように、ドライヤーを出す。
翔「…乾かして、くれるの？」
A「お安い御用です(笑)」
ベッドにあがって翔くんの後ろに回り、スイッチをオンにした。
男の人だから髪の毛も多くないし、半乾きの状態だったからすぐに終わる。スイッチを切ってもう一度頭に手を当てた。
A「特別サービスです」
つぼのことは全然知らないけれど、ギュッギュッと指で押していく。
華奢に見えるけど、そこはやっぱり男の人で…意識しすぎかな。オトコの翔くんばかりに目がいってしまってる。
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あい(プロフ) - まよゆりさん» まよゆりさん、潤くんのお話のときから！嬉しいです♪ありがとうございます。つながりもお兄さんの優しさも私の願望を爆発させてます。こんな風に助け合い支えあえる人たちがカップルで仲間になってたら最強ですよね。ホントうらやましい♪ (2019年5月18日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 潤くんのお話の時から、楽しく読ませてもらってます。それぞれのカップルが出てきて、お話の繋がりが嬉しいです。お兄さん達に大事にされてて羨ましいなぁ。 (2019年5月13日 7時) (レス) id: 9aaaf0ab1d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - せいこさん» せいこさん、ありがとうございます！主人公ちゃん、翔くんともに頑張りどきです。きっと二人なら野杜さんに負けずに立ち向かっていってくれるはず！今後もお付き合いください♪ (2019年4月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます。野杜さんになんか負けず、しっかり翔くんを捕まえていて欲しいですね。主人公ちゃんも、上を向いて前を見て頑張って！また、更新待ってます。 (2019年4月20日 18時) (レス) id: 40a9623dcc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 黒衣ちゃん！ありがとうです♪ W萌え＆爆発(笑。そして私も「やだ」 からの翔くんガードの下り好きッス)そんな萌えまくり爆発中の黒衣ちゃんを こっそり覗きに行って楽しみたい。主人公ちゃんの背中押すとこも 観察したい(笑) (2019年4月6日 6時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年3月30日 7時
