１５２、やだ ページ2
「いいお顔」
後ろから声がしてハッと振り向く。
A「おお…っ」
名前を呼びそうになって止められる。
そうだった…以前メディアに取り上げられて有名人にされてしまったのが嫌で、それ以降できるだけ顔を見せないようにしてるんだった。
今日も地味なカジュアルスーツにめがねをかけている。
見る人が見れば大野さんって分かっちゃいそうな感じだけど…
翔くんが言ったことを思い出してお断りしなきゃと口を開いた。
A「ごめんなさい。私、今ここがホシノさんの個展って知って…。さらに翔くんに案内をしてくださるなんて今聞いて…。
私たち自分達で回りますから、他のお仕事しててください。お時間取らせるなんて申し訳なさ過ぎます」
大野「やだ」
A「えっ？」
大野「やだよ。せっかく来てくれたんだから。Aちゃんの率直な感想聞きたいの。むしろオレがお願いしたいくらいって翔くんに言ってるはずだけど？ダメ？」
A「そんなの…ダメだなんて言えないじゃないですか。でも、ホントに大丈夫なんですか？」
大野「当たり前でしょ。今日のメインの仕事だよ？これ。よろしくね」
A「はいっ。…頑張ります」
翔くんが受付を済ませて戻ってくると大野さんに「説得できた？」とたずねる。「Aちゃん優しーからね」と微笑んで私の手を握った。
翔「いや、大野さん、Aちゃんはオレの彼女…」
大野「いや！この中ではオレのなの！」
「いやいやいやいや…」と反論する翔くんに、「じゃ、この中では大野さんのになります！」と私が宣言する。
翔「…Aちゃん」
A「フフッそんなさびしそうな顔しないで？この中だけだから。それだけでもイチカさんに怒られそうだけどね？」
大野「フフッ。オレがね。だから内緒ね？」
そんなことを口にしながらぎゅっと手を握り締めた。
大野「じゃ、早速。いいお顔だった理由をきかせてもらお♪」
目の前にある大きな絵を見ながら、さっき思ったことを正直に口にすると大野さんは嬉しそうに笑いながら答えてくれた。
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あい(プロフ) - まよゆりさん» まよゆりさん、潤くんのお話のときから！嬉しいです♪ありがとうございます。つながりもお兄さんの優しさも私の願望を爆発させてます。こんな風に助け合い支えあえる人たちがカップルで仲間になってたら最強ですよね。ホントうらやましい♪ (2019年5月18日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 潤くんのお話の時から、楽しく読ませてもらってます。それぞれのカップルが出てきて、お話の繋がりが嬉しいです。お兄さん達に大事にされてて羨ましいなぁ。 (2019年5月13日 7時) (レス) id: 9aaaf0ab1d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - せいこさん» せいこさん、ありがとうございます！主人公ちゃん、翔くんともに頑張りどきです。きっと二人なら野杜さんに負けずに立ち向かっていってくれるはず！今後もお付き合いください♪ (2019年4月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
せいこ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます。野杜さんになんか負けず、しっかり翔くんを捕まえていて欲しいですね。主人公ちゃんも、上を向いて前を見て頑張って！また、更新待ってます。 (2019年4月20日 18時) (レス) id: 40a9623dcc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 黒衣ちゃん！ありがとうです♪ W萌え＆爆発(笑。そして私も「やだ」 からの翔くんガードの下り好きッス)そんな萌えまくり爆発中の黒衣ちゃんを こっそり覗きに行って楽しみたい。主人公ちゃんの背中押すとこも 観察したい(笑) (2019年4月6日 6時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年3月30日 7時
