02 ページ3
Aside
岸本A、21歳。生粋の大学2年生。
この度…地元山形県から上京し、一人暮らしをやってます。
そして、一人暮らしっていうのは当然だけど自分でお金を稼がなきゃいけない。
なのでスマホで毎日バイトを探す日々。
けど「このバイト良いな」って思っても曜日とかお給料が気に入らない。
改めて自分はお金が大好きなんだな、って思った瞬間だった(笑)
そして今は気分転換に立川の街をぶらぶら散歩中。
ま、店先にバイト募集中のチラシがあるか探す癖は抜けないけど。
って思った瞬間だった。
何も考えていなかったからか気付いたらよく知らない道に出ちゃってる。
しかも目の前にはちょっと昭和レトロ風の喫茶店?…いやカフェ?らしき建物。
へぇ、立川にもこんなカフェがあったんだ。
…働くならこういう所が良いな。
「いやいや、こんなとこで迷子になってる場合じゃないってのに…!」
…でも気になるなぁ。あのお店。
『…ま、少しだけ見るならいいよね。まだ開店してないかもしれないし』
それでお店に近づいてみたら思わぬ大発見。
ドアの横にある壁に[バイト募集中]の張り紙が。
どうやら神様は私の安易な考えを察知してしまった様子。
すると突然横のドアが勢いよく開いた。
効果音付けるならバタンッ!かな。
出てきたのは私より若干年上の女の人。
切れ長の目に白い肌。肩までかかりそうな黒髪は後ろで一つに束ねてる。
なんか、オフィス街が似合いそうな女の人だな。私とは全然違う。
そしたらその女の人は早歩きでこっちに詰め寄ってきた。
え、え、何。怖い。新手のカツアゲ!?
「金寄こせ」とか言われる!?
?「あなた今…このチラシ見てた?」
『え!?あ、はい!…なんかいい雰囲気のカフェだなぁって。
私、今年から一人暮らしなので…』
消え入るような声で一応質問には答えた。頑張ったよ私。
女の人は私を上から下までジロジロ見て、まるで品定めをしているよう。
?「ふ――――ん…。とりあえずさ、あなた採用ね」
『へ、』
いや採用って何が!?
と、言える暇もなく気付いたら私の体はお店の中に入っていた。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←01
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未来グミ | 作成日時:2021年1月3日 16時