6つの色と色彩世界。【ワイテルズ】 (ページ48)

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リーダーよ、前を向けページ48

～NakamuSide～

「…Nakamu」
数秒の沈黙ののち、シャークんが声を上げた。

「…シャケ。」
呼ばれてもシャークんは無言。
「ははっ...やっぱりお前のやる事は本当にわかんないね…。思い出したよ、全部。
…俺が忘れたかった事も。」

「『お前を信じてる』」
ふとシャークんが呟いた。
「っ！」

…どうして、その言葉を。
『信じてる』
一番、俺の嫌いな言葉だった。

あの日、俺が裏切った彼奴が俺に告げた言葉。

再度、沈黙。
緑色は確信の表情をしていた。
そして水色に戻った俺は、確実に動揺しているんだろう。

「…なんで」
「ずっと隠してて悪かった。俺たち最初からお前の過去の事知ってたんだよ。でも言えなかった。
お前がずっと忘れようとしてた事だと思ったから。」
「…！」

咄嗟にぶるっくを見る。
彼は「僕は言ってない」と首を振った。
そしてその言葉と行動の理由を理解した途端、俺は今まで隠していた事が急に馬鹿らしくなって。
ずっと何をやっていたんだろう、って思った。

「…シャケ、俺…」
「Nakamu...」

そうしたら、急に泣き出したくなって、
自分を認めてくれてる人が、本当に信じてくれている人が居ることに、
俺は気づいた。

静かな時間が数秒続いた後。
二人は、次の瞬間地を蹴った。

「…う、うああああああっ！シャケ、俺、本当は…」
「…大丈夫、Nakamuは頑張り過ぎなんだって。今まで魔法が弱かったからって急に頑張んな、俺らが今度はお前を守るよ」
「…は、ははっ…。なんか、デジャヴだね…。その台詞、前に俺が言ったような気がするよ…」

一人は泣いて。
一人はそれを勇気づけて。
二人はその一人と一緒にもう一人に声をかけた。

そして、別の場所では。
一人が親友と、親友の出した難題と闘っていた。

そしてもう一人。
その親友も闘っていた。

彼が闘っていたのは、
敵である黒の王か。
親友か。

否、それとも…。

…彼らの激動の物語の始まりに、平和で静かな一幕を。

～
彼…。＿＿＿はぱたんと、自分の＿＿を書いていた＿＿＿を＿＿た。
＿＿＿の上で＿＿＿＿、＿に＿＿＿＿＿。

「ほら、＿＿＿よ、＿＿＿＿…」

この物語が終わる、
その前に。

どうか、

「神様、もし願いが叶うなら。」

今夜もまた一緒に眠ろうか。
「＿＿＿＿…」