あの日の罪を、もう二度と。 ページ46
〜BroooockSide〜
「っ!」
僕は咄嗟にジャンプして、すれすれでナイフを避けた。
「Broooock!」
少し遠くに離れたシャークんの処まで急いで逃げる。
よし、2人なら何とか...。
「っ!二人共!」
「Nakamu!」
きんときも叫ぶ。
「…無理だ」
「え?」
突然シャークんが呟いた。
僕は驚いて彼の瞳を見る。
彼の瞳に宿る翡翠色の光は、先程よりも確実に恐怖の色、
そして確信の色を強めていた。
「…彼奴の力は、今ここに居る俺ら全員より…強い!」
「そんな…」
歴戦王たる彼の、断言的な発言。
僕らに、絶望がすり寄って来る。
「…」
Nakamuはゆっくり立ち上がり、真っ赤に燃える瞳でこちらを見た。
その瞳の意は、間違いなく殺意。
その異様なオーラに圧倒された僕等と、沈黙の5秒間。
ふと、シャークんが意を決した様に僕に言った。
「Broooock」
「…何?」
「彼奴は俺が一人で相手する」
…は?
僕はこの言葉の意味が解らなかった。
そんな僕の顔を見たのか、言った。
「いや、俺は別にそんなに自信がある頭おかしい奴じゃないよ?
…ただ、『思い当たることがある』っていったろ?」
「…でも!」
「多分、何人いたって同じだ。前彼奴と戦った時。…あれは、別格だった」
「…」
「でもシャークん…」
きんときも話に加わる。
「だからな。
…もし俺に何かあったら、すぐにきんとき連れて逃げろ。お前に任せる」
「そんな!…の、そんなの駄目だよ…」
すると彼は、僕を安心させるためなのか、笑って言った。
「お前だから頼むんだ。…頼んだよ、ぶるっく」
「おい待て!それじゃ俺役立たずみたいな感じじゃん!」
「待って!」
それだけ言い残すと、彼は無言で此方を見つめているNakamuに向かい会う。
そして、
・
・
・
・
両腕を、広げた。
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べにくん - 続編楽しみですね〜! (2019年7月14日 15時) (レス) id: d72e94c381 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 続編も楽しみに待っています! (2019年7月14日 12時) (レス) id: 9242bd45dc (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 抹茶んさん» 始めまして!全部読んだんですか?!ありがとうございます、頑張ります! (2019年6月29日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - べにくんさん» ありです!亀ですが頑張ります♪ (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 夏々さん» 有難う御座います!(*´ω`) (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)
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