検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:62,041 hit

Blue ページ35

〜シャークんSide〜

さて…。止めてねとは言われたもののって感じだな。
ちらっと隣に居るNakamuを見やる。

「…あ、ごめんね?俺と一緒じゃ…怖いよね…?」
此奴は俺が前に此奴に襲われた事を知っている。

俺はどうしていいのか判らずに、そのまま曖昧な答えを返し戦場に飛び出した。


「シャークん!」
「っ!」

Nakamuに呼ばれ、はたと思い返し振り返ると、油断を嘲笑うかの様に剣が飛んで来る。

「くそっ!」
咄嗟にしゃがんで攻撃を回避すると、腰の鞘からナイフを取り出し重力操作で敵の腹に直進させていく。

鉄片と鮮血が宙を舞う。
その視界の端で常人だったらぶっ倒れる程の強力な魔法を連発して戦うNakamuと、
此方に向けてマシンガンを構える小部隊が見えた。

幸いが不幸か、此方は作戦部隊なので味方兵がいる。
まずいっ!

「銃攻撃来ます!至急対策を!」
銃が乱射される音が響いた。
俺は叫ぶと右手を紋章に重ね防御魔法を使った。
そのシールドに跳ね返された銃弾が、ぽとりぽとりと地面に落ちる。

「ふう…。Nakamu、大丈夫か?!」
「…大丈夫!」

目を凝らすと、基地の入り口の明かりが見えた。
そこに大きな赤いスイッチが見える。

インカムで訊く。
「きりやん!?見つけたぞ!」
『OK、そのボタンを押せば…入口が完全に閉じて中の奴は袋の鼠!』

何故最初から閉じて無かったかと訊いたが、『一度閉めると開けるのに10日かかる』そうだ。
…何故そんな扉をつけたのかが凄く知りたい。

「Nakamu!この辺頼む!」
取り敢えず、やるしかない!

俺は敵の中にあのスイッチめがけて突進した。


とこ、ろがね…。

「どういう事だ」
小さく呟いた。

敵に周りの金属片を向かわせる。そいつはそれを軽い身のこなしで避けると無言で笑い、
手に光る紋章に手を当て呪文を叫んだ。

…反応が遅れた。
俺の身体はそいつの魔法によって凍結させられ、動こうにも動けない。

きりやんに伝えようとしたが、何故か通信が繋がらない。

その理由を知っている人は、なんとなく察しがついているに違いない。

「…
きんとき。俺の事…忘れたのかよ?」

彼は嘲笑と言う名の返答を返すと、紋章に手を翳し呪文を叫んだ。

Green→←Yellow



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

べにくん - 続編楽しみですね〜! (2019年7月14日 15時) (レス) id: d72e94c381 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編も楽しみに待っています! (2019年7月14日 12時) (レス) id: 9242bd45dc (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 抹茶んさん» 始めまして!全部読んだんですか?!ありがとうございます、頑張ります! (2019年6月29日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - べにくんさん» ありです!亀ですが頑張ります♪ (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 夏々さん» 有難う御座います!(*´ω`) (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らっきー&ムック x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年4月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。