6つの色と色彩世界。【ワイテルズ】 (ページ4)

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水色の緑ページ4

～BroooockSide～

どうしちゃったの、シャークん...。
しかも本人は気づいていないみたい。

「とりま、残りの3人探して王様ボコしに行こう！」
「解った…。」

でも一人じゃ無理だし、手伝って貰わないと。
僕は違和感を感じながらも、彼に了承を出した。

「あ～…。出発の前に食糧調達して良き？木の実豊富なんだよこの森！」
「まあ、いいよ…僕待ってるから僕の分も獲ってきて。」
「はあ...？解った。」

彼は僕の怠け癖にも溜息一つで対応してくれた。

「宜しくシャークん～」
そう言った自分の言動が正しいのかどうか迷ってしまう。
本当に、彼はシャークんなのか。

そんな事を考えているうちに、僕の瞼は段々閉じていき…。
～

―――Broooock!

Broooock、お願い...今頼れるのはお前だけだ...助けて、くれ…！

「…誰っ！？」

お願い...5人の中で強い魔法が普通に使えて、意識が混濁していないのはお前だけなんだ！

…5人？と言う事は仲間の内の誰か一人？意識が混濁？どう言う事？

「スマイルなの？！ねえどういうこと！？」

起きて！

「は？」

もう行くよ、ぶるーく！

…
再び目を開けると、目の前に黒髪の彼の姿が有った。

「どうしたの？」
「いや、何でもないよ…。」

違和感を抱いているのを気づかれないように、そんな返事をするのだ。

～時間が少し、経過した～

もう一つ、今まさに驚いたことが有る。
彼の魔法について。
普通に考えたら強いかもしれないけど僕らにとっては...

一言で言うと。

雑魚くね！？こんな弱かったけ君！？

って感じ。

「意識が混濁していないのは、お前だけ…」
もしかしたら。

あのゲートを通った時、意識が混ざってしまったのかもしれない。
じゃあ、Nakamuを探せば、もとに戻ってくれるんじゃないか。

そんな期待をしながら。

「じゃ行こ、ぶるーく！」
「うん…」

僕は可笑しく成ってしまった彼と、可笑しく成ってしまった仲間を探す旅を、始めた。