6つの色と色彩世界。【ワイテルズ】 (ページ24)

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4・5人目：青色と黄色ページ24

～BroooockSide～

驚いた。
まさかきりやんときんときがこの軍に居たなんて。

でも驚いている場合ではないのだ。
「僕たちが何とかするから先に行って！」
とは言ったものの。

かなりダサい死亡フラグを立ててしまったわけで。

敵兵は『剣術の天才』を助けに来た2人が戦闘員の身なりでも何でもない黒いジャージだったので、鼻で笑った。

「笑っとけよ、お前ら。」
僕らは顔を見合わせる。僕はにやり、と笑う。
彼は僕の脇腹をつつくと、言った。

「やっちまえ、ぶるっく」

戦場に入る前彼に言われた。なるべく俺は魔法を使わないから、ぶるっくが敵を倒してくれって。
自信をつけるためらしい。

ぱあんっ！

左手で右手の紋章を叩き、両手を合わせる。
「「エクスプロージョン・ジ・ファイア！」」

『爆裂魔法』の進化形、『爆裂火焔弾』を放つ。

数秒後、ばこーんっ！という音と共に敵の通路は燃え上がった。
なんだあ、これで終わりかあ…

「やっぱ出来るじゃん、な？」
「うん！」

～きんときSide～

「…それで俺は今こんな状態と？」
やっと目覚めた俺を待っていたのはきりやんと知らない3人だった。

でも…。なんかどこなで見たことが有るような無いような、そんな気がする。

「きんとき…どうしたの？急に呼ばれてびっくりしたんだよ？それでPCも一台やられちゃったし？」
「…」

俺は自分でも、あの時肩が急激に痛んだ理由が解らなくて、答えることは出来なかった。

～BroooockSide～

はあ…やっぱりか…。

2人共記憶が無いみたいで。
スマイルは何処を探しても、2人に訊いても見つからなかった。
この軍に『スマイル』というあだ名のやつはいないらしい。

どうするよ…記憶喪失となんかよくわからない呪いを持ってる人たち4人も抱えて…。

取り敢えず、なんか不穏な空気を漂わせてながら僕の夢に出てくるスマイルを早く見つけないと。

なんとなくだけど、手遅れに成っちゃうような気がする。