タイムリミット ページ43
〜きりやんSide〜
その瞬間、親友が消えた。
でも俺は唯見ていることしか出来なくて、悔しくて、悔しくて。
きり「Nakamu...」
なか「きりやんは...きりやんは知ってたの?スマイルも...」
Nakamuは涙を一杯に溜めて俺に訊いた。
俺は見ていられなくて、この場から逃げ出したくって仕方がなかった。でもここで逃げるのは余りにもNakamuに…きんときに酷過ぎる。俺はやっとのことで顔を伏せ、絞り出すような声で言った。
きり「俺は...知ってた。でも止められなかったっ…」
なか「どうして!?何で...何で教えてくれなかったんだよ…」
スマ「止めろNakamu、今更きりやんを責めても何もなんない…」
スマイルの言葉も消えかけていた。多分Nakamuの気持ちもわからなくもないのだろう。
それにNakamuがきんときのことを泣くほど会いたいと思うほどに、俺らも仲間だ、一緒に居た時間なんか関係ない。
なか「でも…そっか、そうだよね。きんときは…フレッドは俺を守るために強すぎる魔法を使って魔力崩壊を起こしたんだ。俺のせいだ、俺の...」
その言葉を聞いて俺は胸が締め付けられるような感覚を生まれて初めて味わった。
駄目だ…こうなることが嫌で、きんときは中々言えなかったっていうのに…
きり「だ〜か〜ら!自分責めてどうすんだよ!」
なか「でも…もう…間に合わない…」
Nakamuの言葉信じたくなかったが残念ながら現実を告げていた。そう思ったのだが。
「いや、まだ間に合う。」
その声振り返ると、其処には顔色が既に良くなったシャークんの姿があった。
きり「シャケ…治ったのか?」
シャ「ああ…でも…ごめん、俺がいればこんなことには…」
ぶる「だからシャークんは一人で背負いすぎなんだよ〜。まだ完全に治ってはないと思うから無理しないほうがいいんじゃね?と思うんだが。でも...」
最初は明るい調子で話していたぶるっくも、最後は俯いた。
なか「シャケ!間に合うって…どういうこと?」
すると彼はきんときが残した青いクリスタルを拾い上げ言った。
シャ「これがきんときの魔法の力の塊、魔法魂なんだと仮定する。もしそうなんだったら...ここに飛び散ったきんときの魔力を、全て戻すことが出来れば...肉体を復活させることが出来るかもしれない。」
きり「でもそれって、タイムリミットがあったんじゃ...」
シャ「うん。探すしかない。きんときの意識がまだ残っている...このクリスタルから、光が完全に失われる前に。」
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らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない!弟の方がなぜか元気だよ!咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん!お知らせだ!私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
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