そして知る ページ28
〜きりやんSide〜
「逃げて」と言われても、足が竦んでしまう。
その言葉を最後に、シャケは気を失ってしまった。
少し経った後、彼の身体がゆらりと立ち上がり、次の瞬間。
そのスピードは猛獣としか例えられなかった。
怖くて、動けなくて突っ立っていた俺に、一瞬で近づくと反撃の余地も与えずに、
俺の腹にナイフを突き立てよう...とした。
きり「あ！」
きん「危ない...！」
俺は、死んだと思った。
恐る恐る目を開ける。
辺りは色を失っていた。
きんときが、時間を止めたんだ。
スマ「きりやん！大丈夫か？！」
なか「きりやん、良かった...死んじゃったと思ったよ...俺...」
一瞬の安心ムード。それは一瞬にすぎなかった。
きん「お前ら...早く、逃げろっ…。」
きんときの息切れの混じった声が、聞こえたからだ。
なか「でも、そしたらきんときが…」
きん「大丈夫だよ、Nakamu。」
彼は、何故か笑顔で言った。
「俺は死なない、必ず、シャケやぶるっくも、死なせない。俺、一人、で耐えて、見せる。償いを、したい、んだ...。だから、お願い。今は逃げて！」
きり「でも...」
なか「わかった。」 きん「ごめん。俺の、せいで...早く…そろそろ、限、界...」
スマ「行くぞきりやん！」
でも...逃げるなんてそんな...。
ぶるっくを見る。何か伝えようとしているんだ。さっきから。
そして彼は、まだ少し自分の意思で、何処かに行こうとしている。
きり「待って！」
ぐずついている俺を気にかけながら、彼は目の前で静止しているシャケに触れると、言った。
なか「ごめんね。必ず救うから。」
スマ「行くぞ！」 きん「早く！」
きり「でも…」
次の瞬間、世界は色を取り戻した。
シャケの一撃は空ぶる。
スマ「ああもう！きりやんも一緒に行くぞ！テレポート・サークル！」
スマイルは俺が動かないので、さっきまでの時間を使い高速で魔方陣を書いていたようだ。
俺の足元が光る。
きり「待ってよ！ぶるっくが！」
でも、遅かった。
2人は「テレポートする」の魔法を使う事を決めていた。
だけど俺は決心がついていなかった。
魔法は...この世界における魔法は、心と道具で操作するものだ。
失敗、した。
俺は2人の居る場所ではなく、次元の狭間のような場所に、飛ばされた。
きり「え？」
そこで、俺は見た。
『だからきんとき、お願い。俺が消えたら、4人の記憶を消してくれないか？』
これは...
スマイルの記憶。
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らっきー(プロフ) - 紅来さん» ありがとうございます！かなり矛盾している箇所もありますが...('Д') (2019年4月21日 16時) (
レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
紅来 - 初コメです読んで感動した。よくここまで考えられるって思います。続き楽しみです！ (2019年4月21日 13時) (レス) id: 290a4e9311 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 弥弧さん» うえええええ？！！マジですか？！ありがとうございます！頑張らせて頂きます！ (2019年4月21日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
弥弧 - らっきーさん！久しぶりのコメントです！いつも楽しみにしてました｡続編楽しみです！((毎日見てるから大体覚えちゃいました！更新頑張ってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 零さん» はい！ありがとうございます！今後も出来たらで良いので、この見切り発車作者を宜しくお願い致しますです(´・ω・`) (2019年4月20日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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