そして新天地へ ページ44
〜きんときSide〜
俺も正直驚いた。
ずっと探していた弟が、すぐ近くに居た事に。
俺はもう、ぶるーくを責める必要は無かった。
ぽん、と彼の肩を叩き、言う。
きん「ぶるーく...いや、グレン。もう、大丈夫だろ？」
ぶる「…エド、兄。僕...」
きん「別に俺は...お前に売られたとか、別にそんなこと思ってない。ずっと寂しかっただけ。」
ぶる「…ありがとう。」
シャ「もういいの？ぶるっく...」
シャケが訊く。恐らくその言葉の意味は、グレンがしようとしていた復讐の決行とその是非について。
スマ『お前がやりたいんだったら、やれ。俺は別に構わないよ』
スマイルの優しい声も聞こえた。でも、彼は首を振った。
ぶる「いや。なんか意味...分かんなくなっちゃった。」
俺は彼が泣きださない様に、「そっか」と笑った。
〜
〜NoSide〜
虹色に光る水晶の洞窟の中に、5人の姿が有った。
一人は少し寂しげに笑い、自分の紋章をじっと見つめて。
一人はそんな彼に「大丈夫」と励ましの言葉をかけた。
一人は胸に手を当て、親友に「お前は消えさせない」と決意を伝えた。
一人は自分を蝕んだ力に別れを告げるように、ナイフを投げ捨てた。
そして一人はそんな4人の姿を見て、ずっと背負って来たものを下すように皆に笑って言った。
なか「じゃあ、みんな。」
彼は周りの仲間たちを見渡すと、大きく頷いた。
なか「行くよ！」
5人は手を繋ぎ、虹色に光る水晶のゲートに同時に足を踏み入れる。
『「せーのっ！」』
6人の声が、元気に洞窟の中に響いた。
〜
後日、魔法研究界に衝撃が走った。
人並み外れ、膨大な魔力を持ち研究対象として捕縛指令が出ていた6人の反応が、急に消えたのだ。
そのニュースは。
向こうの世界、「色彩世界」が「アウトランド」と呼ばれるなら、この世界は「マジックランド」と呼ぶことにしようか。
マジックランド中を多くの兵が捜索したが、彼らの行方は不明に成ってしまった。
そして、彼らの旅は。
様々な環境が渦巻く「色彩世界」に移っていく事になる。
そして、彼らは大事なことを知らなかった。
このマジックランドとの別れの日以来。
彼らが揃うことはしばらく無いという事に…。
〜
マジックランド編は無事、ここに完結致しました。
「アウトランド」こと色彩世界編が、ついに始まります。
まだまだ終わりが見えていませんが、これからもどうぞ彼らの旅の行方を、見守って下さると嬉しいです。
〜THE END〜
【番外編】そのいち、緑が助けられた話→←ずっと言えなかった事
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らっきー(プロフ) - 紅来さん» ありがとうございます！かなり矛盾している箇所もありますが...('Д') (2019年4月21日 16時) (
レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
紅来 - 初コメです読んで感動した。よくここまで考えられるって思います。続き楽しみです！ (2019年4月21日 13時) (レス) id: 290a4e9311 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 弥弧さん» うえええええ？！！マジですか？！ありがとうございます！頑張らせて頂きます！ (2019年4月21日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
弥弧 - らっきーさん！久しぶりのコメントです！いつも楽しみにしてました｡続編楽しみです！((毎日見てるから大体覚えちゃいました！更新頑張ってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e4d3d4fa63 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 零さん» はい！ありがとうございます！今後も出来たらで良いので、この見切り発車作者を宜しくお願い致しますです(´・ω・`) (2019年4月20日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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