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「ただいま」
その日も普通に学校に行って、みんなと遊んで、部活に行って、何事も無く帰ってきた。
だが、そのドアを開けた瞬間、普通が音を立てて崩れたんだ。
目の前で。
「母さん！？！？」
「…レオ、落ち着いて聞け。母さんはもう...」
「っ！！！」
その瞬間、身体の中から込み上げてくる得体の知れない何かを必死に抑えようと、咄嗟に口を塞いだ。
〜
それから段々と優しかった父も変わっていった。
酒浸りになり、何かにつけて俺に暴力を振るうようになった。
「…mu」
「Nakamu」
「っ！！」
咄嗟に顔を上げる。
すると周りには、彼と仲がいい...否。
「Nakamuってさ。…最近、人変わったみたいに暗いよな」
仲が、良かったと表わす方が正解だ。
「…まっ」
伸ばした手に、何を求めたのか。
その理由が分からなくなり、自分で言葉を止めた。
がたん。ドアが閉まる。
昨日ずっと父の命令に動かされていて、宿題を終わらせられなかったNakamuは、
誰もいなくなった教室で机に突っ伏し、静かに泣いた。
泣き声は聞こえない。
これが唯一変わってしまった父から教えられたことだった。
丁度夏休みの終わり頃。
彼は誰もいないのを確認すると、ずっと着ていた長袖のパンダパーカーを脱いだ。
その白黒のTシャツより目立ったのは、彼の腕の青や赤黒、紫だった。
そんな生活の後、事件は起きた。
〜
「『…』を殺せ。お前のクラスメイトだから楽勝だろ？」
「…了解しました」
食費を稼ぎたかった。
独り立ちできるぐらいの資金が欲しかった。
…強くなりたかったから、俺はマフィアの学生メンバーに足を突っ込んだんだ。
「Nakamu…？」
「『…』。こういうことだ」
拳銃を構える。
ターゲットの、Nakauを虐め始めたそいつは腰を抜かすと、必死に懇願した。
「正気に戻れよNakamu!!なあ、謝るから！！！」
「なあ！！Nakamu...レオ、ライオッ！！！」
「今更なこと、ほざくんじゃねえ」
すると最後に、そいつは彼に向って爆弾を落とした。
「「…リーダーッ！！！！」」
「っ！！！」
その先を聞きたくなくて、咄嗟に引き金を引いた。
その瞬間、身体が仰け反ってNakamuも地面に倒れた。
ここから先はよく覚えていない。
が、そいつが死に際に彼に言った言葉が、今も再生される。
「「…裏切者」」
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ｍｍｍ - 初めまして！あの、ワイテルズさんの感動小説を不意に読みたくなってきて、探してたらこの小説までたどり着きました。凄く面白くて、1日でストーリーの方はすべて読ませていただきました。ほんっとに感動して、話も作りこまれてて、最高です！ありがとうございます！ (2022年1月22日 21時) (
レス) id: 41ebec53f9 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ぶどう。さん» ?!コメントありがとうございます!!ありがとうございます、続編？も作る予定なので楽しみにしていてください!応援ありがとうございます。。。(*'ω'*) (2020年1月6日 7時) (レス) id: 1bec113e27 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう。 - はじめまして。何時も楽しく読まさせて頂きました。完結おめでとうございます。(出遅れた感が凄い)魔法世界の方ではずっと泣きっぱなしで親に心配されてしまいましたw素敵なお話をありがとうございました。これからもひそかに応援しています。長文失礼しました。 (2020年1月5日 20時) (レス) id: 0d09c9d04a (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - Kuroさん» はじめまして！コメントありがとうございます!...感動系を目指して作ったのでとてもうれしいです！頑張りますー♪ (2019年12月30日 8時) (レス) id: 41f71d1a65 (このIDを非表示/違反報告)
Kuro(プロフ) - はじめましてこんにちは！らっきーさんの『6つの色と魔法世界』の、きんときさんの、お話しで涙目になりました！とても長いお話しを、完結おめでとうございます。これからも頑張ってください！ (2019年12月29日 22時) (レス) id: 93212d5683 (このIDを非表示/違反報告)
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