作戦だ ページ14
〜NakamuSide〜
２日目が終わり、
きりやんが、帰ってきた。
ぶるっくを背中に乗せて、はあはあと息切れをしながら。
「…でつまり？3日以内にシャケを助けに行かなきゃいけないってことかよ」
「うん。」
「いやいやいや、無理だろ...俺たちもここから離れたら！」
この国は終わる。
そしてそうしたら、黒の王の狙いは世界を統一することだ。やっと見つけた俺らが普通にいられる世界を、
戦争の炎で燃やすわけにはいかない。
「…解ってる。だからシャケに無理いってお願いする」
「ん？」
きりやんの口が開かれた。
〜シャークんSide〜
もう一度、さっきとは次元の違うスピードで戦いが始まった。
シャークんの動きを見たスマイルも、本気を出したのか動きのスピードがぐんと増している。
スマイルがシャークんに攻撃して避けられたと思えば、
シャークんがスマイルに攻撃して避けられる。
一進一退の攻防だった。
が。
「ッチ」
シャークんが舌打ちして、手を重ねた。
呪文も唱えない間にスマイルの足元から蔦が伸びる。
「…っ！」
スマイルは無言で蔦を剥がそうと、瞳を瑠璃色に染めた。
炎で蔦を焼く気だったが、シャークんの方が一枚上手だった。
その上から鋼の鎖が彼の手足を拘束する。
その光景に、緑色はかつての自分の境遇と先程の光景を、思い出してしまった。
頭の中が恐怖と怒りで満ちる。
ダガーを取り出すとツタや鎖を切り刻みながらスマイルに近づいていく。
ザシュッ…バキッ…
「恐れろよ。怖がれよ。嗤えよ、避けろよっ！！」
「俺は人間兵器として育てられた、
化け物だぞっ？！」
彼の胸元にダガーが突き刺さった。
〜きりやんSide〜
作戦は、立った。
後は実行するだけだ。
でも、その為には。
「俺があの暗号を解かなきゃ危険だ...」
シャケだけではなく、俺もスマイルに勝つことが必須条件だ。
じゃないとこの国は彼奴らの戦闘によって壊されるだろう。
だからあの門を閉めて、あの2人、それから俺らだけの大きな部屋を作るんだ。
「スマイル、見てろよ！」
時計を見る。
シャケに連絡した。
25分になったら、テレポートでその部屋っていうか基地の大廊下に移動しろ。
スマイルも来るはずだ。
そうしたら俺が門を閉める。
これで、外部の人間も守れる。
現在の時間は、20分。
タイムリミットは5分だ。
「やってやろうじゃねえの」
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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