影と光 ページ1
敵が引いた戦場では、Nakamuとシャークんが話す一方…。
〜きりやんSide〜
カチャカチャカチャ…
彼…きりやんはひたすらにPCに計算を打ち込んでいた。
「…彼奴が託してくれたんだ」
ぼそっと呟き、もう何回も見た「不適合」のダイアログボックスを消す。
「絶対に、助けたるかんな、スマイルっ！！」
でもその操作の度に俺を襲った感情は、諦めというものではなかった。
そう、それは純粋な
怒りの感情。
「終わったよ、きりやん！！…きりやん？」
戦闘が終わったのか、剣を担いだきんときが此方を見て、
固まった。
「ただいま〜って、おい大丈夫か？」
シャークんも、ぶるっくもおんなじ場所で固まっている。
多分理由は、俺が凄い顔でPCの前にいるからだろう。
「きりやんっ⁉なんでそんなに顔色悪いんだよ、こっち来い！」
剣を投げ捨て、きんときが俺を椅子から引きはがそうと俺の肩を掴む。
「…ちょ、止めろ！俺に解かせろよ、なあ！」
嫌だ、諦めたく無い。
彼が…、
スマイ ルが 、 居る のに …
ぷつり。
意識が切れた。
何故だろうか。
体力はもともと自身のあるほうだった。
嗚呼そうか。
俺はスマイルからのメッセージがあってからもう5時間もこの作業を続けていたんだ。
あとちょっとで、解けそうなのに。
〜きんときSide〜
きりやんは途中まで何故か抵抗していたが、突然に俺に体重を預けてきた。
「…え」
嫌な予感が喉の奥を駆け回る。
「きり、やん⁉」
彼の肩を揺らす、起きない。
悲痛な顔で、浅い息を繰り返すだけだった。
「僕に見して」
そうだ、ぶるっくには人の過去を見る青魔法が使えるんだっけ。
まだよく覚えられてないけど、ね。
ぶるっくはきりやんの額に手を当てると、呪文を唱えた。
刹那、部屋全体を青い光が包む。
少し経った後、俺らはぶるっくからきりやんが見たことを告げられた。
それをもとに作戦会議。
敵は引いたので、今日は寝れる。
ぶるっくは「見張ってる」と起きていた。
俺らは自国の軍とは別行動なので、かなり褒めてもらった。
明日も、生き残ろう。
そう誓って、眠りに落ちる。
…紫色。
…何故だろう。
紫を見る度、何かが足りないような気がする。
思い出していないのは、俺だけだ。
「紫…」
そんな感情になったのは、今日からだ。
それは、何故だろう。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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