アインの魔法 ページ10
〜きりやんSide〜
彼は意識を落とすと、再び起き上がり、
立ち上がった。
「っ！」
駄目だよスマイル、今無理したら死ぬぞ。
そう、伝えたかった。が、出来なかった。
何故なら。
「Broooock」
「…うん」
「…スマイル？判…るか？」
「あ？」
彼はもう、
「…俺の名前はアイン・シャドウ、黒の魔法国大王ストラデル様の側近である。…何をしている、ひれ伏せ他国の愚民ども」
「なっ⁉」
…俺の知っているスマイルではなかったからだ。
溢れんばかりの黒のオーラ。彼の真っ直ぐな紫苑色の瞳は、塗りつぶしたような暗黒に染まっていた。冷たい言葉を放つ彼の口元は、何故かとても歪んでいる。
「…ねえ、全部…忘れ、ちゃったの？さっきまで話してたのに！？」
「…何のことだ」
…まあ、こうなるのは知っていた。が実際に話すと衝撃が頭を埋め尽くした。
彼が腰の鞘に手をかける。
「侵入者は、排除する！」
「スマイルッ！」
反応したのはぶるっくだった。
炎の剣を召喚し、スマイルの剣を受けた。
剣を交叉させたまま睨み合う二人。だが段々ぶるっくの顔が険しくなって来る。
「や、やば…」
スマイルの力のほうが圧倒的に強いんだ。
俺は咄嗟に杖を召喚すると呪文を叫んだ。
「「サンダーボルトッ！」」
瞬間、2人を割って裂く様に雷が落ちる。ぶるっくはそれを機に離脱すると剣をしまった。
「大丈夫か！？」「やばい、僕スマイルの力に勝てないわ」
ぶるっくが、スマイルに力比べで負けた。それは屈辱かもしれない()。
次に仕掛けたのはスマイル。両手を合わせて黒い衝撃波攻撃。
俺らはそれを避けると、彼に対して遠距離攻撃を開始した。
すると驚いたことに、彼は俺の閃光弾はおろかぶるっくの銃弾さえ身軽に避けていく。
「…まじか」
すると、次に最大の衝撃が俺たちを襲った。
「っ！」
スマイルが、
炎の銃を撃った。
「僕の魔法？！」
「王様から聞かされたよ、お前達のことは。お前達から奪った魔力魂でお前たちの魔法と技は、
全てコピー済みだ」
とても冷徹な彼の声。
こんどは彼のターンだった。ぶるっくは炎の耐性を持ってるからともかく、俺は銃弾をすべて避け切ることはできなかった。
「あっつ！」
腕に焼け跡が残る。
すると次に彼は、
ダガーを出して、俺らが対応できないような速さで突進してきた。
シャークんのいつも使っている短剣技、スピードランストライクだ。
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すみれ - 完結からずいぶん遅れましたけど完結おめでとうございます!とてもいいお話でしたよ!最高のお話ありがとうございました (2022年10月19日 17時) (
レス) @page38 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 更新遅れてほんっとにごめんなさい…。ていうか今日の掛けあい分かりにくっ？！ちゃんとスペース開けたのに…。 (2019年7月23日 20時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
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