7話 - お家 ページ7
Aの服を取り敢えず2着程購入して病院へと向かった。
身分証明などで少し手を焼いたが公安の内部協力を得て問題をクリアすることが出来た。
病院が終わった後、Aを僕の家へと連れて来た。
靴を買い、強制的に履かせ正座しているAの足を降ろさせる。
そこまでしなければ足を降ろそうとしなかったから
降「入って。」
『し、失礼します』
玄関の扉を開けAを招き入れる。
ゆっくりと身を縮こませながら、少し遠慮したように
降「ここが今日からAと僕の家だ」
『家………同じで、いいんですか…?』
降「当たり前だろ。その為にここに呼んだんだから。」
『す、すみません……私なんかが………』
申し訳なさそうに頭を下げるA。
見れば見るほど、彼女は弱々しい……自分を卑下し何よりも下に見る
そんな彼女の頭に手を伸ばそうとした瞬間、部屋の奥からカシャカシャと爪の立つ音が聞こえ近付いてきた
ハ「アンッ!」
降「ハロ。ただいま」
『…………降谷さんの、わんちゃん?』
降「ッ、そうだよ」
玄関に大人しく座り尻尾を大きく振るハロを抱き抱えAに寄せる
一瞬ビクッと身体を揺らし、どうしたらいいのか分からないのか少し困惑しているような様子を見せた
Aは動物の事を敬称付けて呼ぶ。
犬なら、わんちゃん。猫なら猫ちゃん、鳥なら鳥さん……
昔からそうだった。
それは記憶を無くした今でも変わらないらしい。
降「…ハロ。今日から一緒に………今日から家族になる。Aだよ」
『ッ、か……ぞく…?』
降「そう。家族だ」
目を丸くし、ピタリと動きが止まる
何か言いたそうに口をパクパクと動かした後ギュッと唇を噛み締めた
眉が下がりAの喉が鳴った……そして静かに涙を流した
『ごめ、んなさい……あれ、なんで………ッ』
降「A…」
ハ「アンッ!!」
『ぇわ!わっ、わわッ…!』
僕の手からすり抜けAの頬をハロが舐める
流していた涙が止まり擽ったそうに顔を歪ませた
そんなAを見て、僕はAの頭を撫でた
本当に、心の底からの笑みを見せたAを
今度こそ手放さないと、心に誓った。
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降谷の嫁。。(プロフ) - えー (2023年1月12日 11時) (レス) @page16 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
赤井秀一(プロフ) - 実に面白い。。降谷くんがんばれ! (2023年1月10日 11時) (レス) id: 4c06de93fc (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらい@マサイさん» 組織にいたのはヒロの妹だったも素晴らしい作品ですよ! (2023年1月5日 23時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 降谷の嫁。。さん» 嫁ちゃんだ…!やっと私の元に🥹 勝手に嫁ちゃんがコメントしてる作品は人気作品と認証してます…。 好き言って貰えて感激です🥲💕︎ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらいちゃんの作品好きだわ^_^ (2023年1月5日 18時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年1月5日 15時