10話 - 落ち着き ページ10
降「いただきます」
『い、いただきます…』
Aが風呂から上がった後、きちんと服を着ているのを確認し、机を挟み向かい合わせに座らせる
机に並んだ料理を見て眉を下げるAに「一緒に食べよう」と促した。
Aが断る事を分かっていた為、「これは命令」と言うと僕と同じ仕草をして料理に手を付けた。
ゆっくりと僕を気にしながら口に運び、口に入れた瞬間ビクッと身体を揺らし小さく「美味しい」と呟いた。
その様子を見て僕も同じように手を付けた
降「………A。ここで暮らす為のルール決めようか」
『ルールですか?』
降「そう、何度も言うけど僕達は家族になった。
だからシャワーは必ずお湯を使う、冷蔵庫も勝手に触っていい、寝る場所は必ずベッドか布団を使う事。敬語は使わない。」
『…………分かりました』
降「コラ、敬語」
『あっ…え、えっと………わ、分かった』
降「うんいい子だ」
『そ、そんなこと…っ』
降「いいんだそれで。少しずつ僕との生活に慣れたらいい。以前の生活とかなり差はあると思うけど…ゆっくりでいい」
『ッ………う、うん…』
シーンと静かな時間が流れる。
互いにこの空気が慣れているのか、食べ終わるまで一切口を挟むことは無かった。
チラチラと僕の様子を伺っているのは見えたけど、僕が見向きもしない為かあまり動きは無かった。
降「A、隣おいで。布団が無いから今日は一緒に寝よう」
『は、ぁっ……うん…』
はい。と言いそうになったのか口をつむぎタメ口に無理矢理切り替えていた。
布団の端を持ち上げてAに隣に来るよう手招きをする
少し怯えた様子のAはゆっくりと近づき布団に入り込む
そんなAを抱き締め頭を撫でる
最初はビクビクと怯えた子犬のようだったが、
この状況に慣れ、僕が何もしてこないと分かり警戒心を解いたのか震えが止まり暫くすると寝息が聞こえてきた
降「おやすみ、A」
撫でていた手を止めて僕も目を閉じた。
なるべく、Aがいい夢を見れるように抱きしめたまま
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降谷の嫁。。(プロフ) - えー (2023年1月12日 11時) (レス) @page16 id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
赤井秀一(プロフ) - 実に面白い。。降谷くんがんばれ! (2023年1月10日 11時) (レス) id: 4c06de93fc (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらい@マサイさん» 組織にいたのはヒロの妹だったも素晴らしい作品ですよ! (2023年1月5日 23時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
みらい@マサイ(プロフ) - 降谷の嫁。。さん» 嫁ちゃんだ…!やっと私の元に🥹 勝手に嫁ちゃんがコメントしてる作品は人気作品と認証してます…。 好き言って貰えて感激です🥲💕︎ (2023年1月5日 20時) (レス) id: 2f0572d427 (このIDを非表示/違反報告)
降谷の嫁。。(プロフ) - みらいちゃんの作品好きだわ^_^ (2023年1月5日 18時) (レス) id: 972de952e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2023年1月5日 15時