【名探偵コナン】オークションに潜入するとずっと連絡の取れなかった同期が出品されていた (ページ1)

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1話 - 潜入捜査ページ1

降「風見。そっちの状況はどうなってる」

風「今の所何も動きはありません…しかし令和になって禁止されている人身オークションが存在するなんて……」

1925年に禁止された人身売買。
僕達公安はその情報を入手し、オークションを潰す為客に扮装して内部の情報を掴む事となった。
風見班は裏通路から内部に繋がるルートを見張ってもらっている。

ここの会場では主に女性、前科持ちが売買されている。
年齢を問わず学歴、外見を重視し、基準値段が決められ…客同士の競い合いで値段が釣り上がる。
ここで売買されない人間は全てこの世から消されている。

胸糞が悪い……

「さあさあ！！本日もよりどりみどり！本日の目玉商品はコチラ！！」

降「っ……!!」

黒い布に包まれた大きな箱らしきもの。
司会者の言葉と共に布が勢いよく剥がされる
現れた檻の中に居たのは両手両足を手錠され、檻に鎖が括り付けられ首輪から伸びる鎖は司会者の手に握られていた
その人物を見て、目を見開いた。

僕が……僕達がずっと探していた……………

「29歳と歳はギリ20代！見た目は頭脳とも良好！そして極めつけはこのとおり！！」

『ｯ…』

首輪に繋がれた鎖を引き自身の方へ近づける
ガシャッと音を鳴らし檻に身体を当て少し顔を歪めすぐ表情を戻す。
そんな姿を見て僕の我慢が限界を越し立ち上がろうとした
次の瞬間耳から繋がる無線機からジジッとノイズ音が聞こえ、拳を作りグッと我慢した

「舐めろ。1899」

『ｯ………はい。』

司会者が指を差し出し、その指を舐めるように指示を出す
彼女は少し戸惑いの様子を見せるも司会者の指に舌を伸ばした。

「このように調教済み！肉親もおらず奴隷にするも欲求解消やストレス解消に使用するのも自由！！反抗は一切無しの従順な商品になります！！
この商品を買い求めの方は最後までこちらの健全なオークションをお楽しみください！！！」

舞台袖に消えていく彼女と司会者に会場中にパチパチと拍手と歓声の音が広がる
その音一つ一つが僕の感情を荒ぶらせて行く

降「風見…」

風「はい。」

降「予定変更だ。」

風「変更ですか…？」

降「今日、最後の出品で潰すぞ」

「えっ！」と驚きの声を上げる風見との通信を遮断し身体の中から湧き上がる怒りを堪えた。

どうしてお前が……

降「A……ｯ」