・ ページ8
『んぅ……ぅ…………ぁれー…………誰ぇ…?』
菅「ッはぁ〜…!や、やっと起きたぁ…………」
『んふぁ〜…ぁぅぅ……ごめんなさい………寝ちゃってた…』
菅「ま…まぁ………」
『…………じゃあ…帰る……私、きょーみないので』
目元を何度か手の甲で擦り周りをキョロキョロと見渡す。
山口くんの姿が見えず、少し考えたけどどう考えても帰る手段が見つけられなくて足をだき抱え、顎を膝の上に置く
『眠い……』
月「…………なにしてんの、Aさん。」
『…………鞄なくて帰れない…。寝てたの……』
月「山口なら委員会で遅れるよ。」
『なるほど………』
菅「月島、この子と同じクラスなのか?」
月「はぁ、まあ……」
『月島くん……山口くん来たら、起…こし……て………………っ…危なっ……大丈夫…月島くん』
山口くんが来るまで、体育館の端で邪魔にならないように寝ようと目を閉じようとした瞬間、
月島くんの後ろから何かが飛んで来るのが見え反射的に身体が動き、飛んできたボールを片手で受け止めた。
当たる心配はなく、少し距離もあった為問題はなさそうだった。
問題は…………
月「僕は問題ないけど…………手……」
『ん〜……大丈夫………流れ球は痛くないよ』
月「…………ならいいけど…」
『それよりも……………今、狙ったよね。影山くん』
月「はぁ?」
菅「ちょ、まあまあ月島も落ち着く。」
『正確には私を狙った…が正しいのかも…………何。』
影「俺のサーブ、取れよ。」
『はい……?』
菅「っだぁ……また勝手に…………おい影山ッ。大地に迷惑かける前に────「お前が」」
影「お前が俺のサーブを取れたならマネージャーの勧誘を諦める。」
『……………………面倒くさいから嫌』
影山くんがどう思ってるのか、私の何を知っているのかは知らないけれど……私はもうバレーをする気はない…。
だから音駒高校でも、私がバレーしてた事が見つかってこっちに来たのに……
山「遅くなりましたッ。Aさん、鞄持ってきた……って何この空気…」
『…………鞄貰う。とにかく私しない』
影「逃げんのか。」
『………は?』
影「俺から逃げんのか。」
『…………はぁー……チッ…。』
山口くんから受け取ったカバンを床に置き髪を結う。
バッと取って、さっさと帰ろう……
『これで関わったら、次こそ潰すから』
276人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とむ - 一番好きなストーリーです‼︎更新ファイトォ〜〜❣️ (4月5日 0時) (レス) @page30 id: 2262dfa315 (このIDを非表示/違反報告)
空 - マジおもしろいです❗更新頑張ってください❗応援しています🎵 (3月24日 19時) (レス) @page23 id: 139b425bec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みらい@マサイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mirai1212
作成日時:2024年2月25日 14時