鬼斬 ページ3
◇
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グチャッ…グシャ…
「ククッ…やはり稀血は旨いナァ」
辺りに飛び散った真っ赤な鮮血に、鼻にこびりつく腐敗した人間の異臭、趣味の悪い悦に浸ったような声。
嫌な過去を思い出して胸糞が悪い。
それに何奴も此奴も鬼と云うのは愚図だ。
間合いに入られてなにも気づかないだなんて。
『おい。』
「なんだお前!!鬼狩ッr…ぃ」
スゥゥ…
【雪の呼吸…氷蓮雪月花の舞 ・ 碧】
『鬼狩りだけど何?死んだから関係ないだろ。』
まぁそれももう聞こえてないか。
それよりも…雪兎丸(脇差)に血が着いた。気持ち悪。超不快。
___ビュンっ
思いっきり雪兎丸を振り上げて血を跳ね飛ばす
「カァカァ…伝令デスヨ!Aサマ!」
上空で孤を書くように旋回すると、腕に僕のお付きの鎹鴉が留まる。
『お疲れ様、
この子は鎹鴉の
愛称は巴。
鎹鴉の中でも極めて優秀な子である。
因みに性別は女の子だ。
その
『成程、直ちに参るとお伝えしてくれ。』
「了解ヨ〜!」
飛び立つ巴を見上げながら物思いに耽る。
本部に報告もせず、鬼を狩りに東奔西走なんのその。
最後に報告しに行ったのは…何時だったろうか?
半年前だったか、下手すれば1年ぐらいだったか。
屋敷になんてもっとだ。お手伝いさんに家の事を丸投げだ。
『あぁ…これなお咎めになるな。』
重い足を引きづり、御館様の元へ向かった。
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渦(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!コメント返信遅くなってしまって申し訳ないです!!これからも頑張って更新させていただきますね! (2021年9月15日 21時) (レス) id: d1870f2c27 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月9日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渦 | 作成日時:2021年1月6日 1時