柱合裁判:閉廷 ページ14
◇
さっきとはまた打って変わり御館様は、父が子を戒めるように炭治郎は注意をし始めた
「鬼殺隊の柱達は、当然抜きん出た才能がある。
血を吐くような鍛錬で自分を叩き上げて、死線をくぐり、十二鬼月を倒している。
だからこそ、柱は尊敬され優遇されるんだよ
炭治郎も口の利き方には気をつけるように」
「は、はい…」
「それから…実弥、小芭内。
あまり下の子に意地悪しないこと」
流れ弾に被弾とはこの事だ。
思わぬお叱りに柱の二名はとても不服そうだった。
「「御意」」
「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。
そろそろ、柱合会議を始めようか」
ニコッと微笑みながら胡蝶がゆっくりと手を挙げる
「でしたら、竈門君
「え？」
「“達”とは誰の事を指してるんだ、胡蝶？」
「うむ！俺達、柱も含まれているのだろうか！」
気になっていた事を、宇髄さんと煉獄さんが代わりに胡蝶へ聞いてくれた。
それに対して胡蝶は急にこちらに目線を移したと思うと質問に対しての答えを口から吐く。
「柱な訳ないじゃないですか！Aさんです！
ただでさえAさんは、定期検診を受けなければならないのにもう一年以上も逃げてくれていますからね！」
今日こそは引き摺ってでも、蝶屋敷に連れて帰って検診を受けてもらいます。と言葉を続けた胡蝶。
心做しか笑みに闇を感じる…自業自得とは言え恐ろしい。
『申し訳ない…』
「(雪曇くんお注射苦手なのかしら…かわいい！)」
「雪曇…体調管理も立派な務めだ…」
『岩柱殿、肝に銘じます』
＿＿パンパンｯ！
胡蝶が軽快に手を叩くと、隠達が凄い勢いで現れた。
「前失礼しまァす！！」
『「！！」』
竈門は俵担ぎされ、僕は後ろから軽く羽交い締めされて蝶屋敷に連行されかけた。
傍観していた御館様が様子を見て微笑みながら、また一言言葉を紡ぐ。
「ちょっと待ってくれるかい？
Aには用がまだ残っているから後で連れて行ってあげてくれると嬉しいな
もちろん、柱合会議が終わったあとにでもAを煮るなり焼くなり、しのぶの自由になさい。」
「私はそれでかまいませんが…」
「御館様、雪曇の階級は“甲”です。」
「“柱”でないと会議には出れない。
しかも、今まで何故ここにずっと居たのか謎だ。」
「確かにこのままここに居ること出来ないですよね…」
『僕は別所に移りますので。』
柱や僕自身が困惑する中、御館様は咳払いをした。
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渦(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！コメント返信遅くなってしまって申し訳ないです！！これからも頑張って更新させていただきますね！ (2021年9月15日 21時) (
レス) id: d1870f2c27 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年9月9日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渦 | 作成日時：2021年1月6日 1時
