不思議な高揚感 ページ13
◇
本当に鬼が自分の欲求を抑制した…
信じる覚悟も腹を斬る覚悟もしていたが、やはり驚くものは驚く。
柱達もそっぽを見やる竈門の妹“禰豆子”に、驚愕したのか静まり返っていた。
特に風柱は度肝を抜かれようだった
「どうしたのかな?」
病気の影響で盲目になられた御館様は、視覚から情報が読み取ることが出来ない。
何故急に静まり返ったのかその様子を娘方に状況を伺い始めた。
「鬼の女の子はそっぽを向きました
不死川様に三度刺されていましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても我慢して噛まなかったです。」
御館様は柔らかな微笑を湛えて、
「ではこれで、禰豆子が人を襲わない事の証明が出来たね」っとゆったりと言葉を置く。
「「!!」」
風柱と竈門は未だ放心状態だ。
中身は全く別の意味だが…
__バッ
義勇殿に腕を掴まれたままだった、伊黒さんは思い切り義勇殿の手を振り払う
「何のつもりだ?冨岡…」
「……」
そしてまた御館様の声が静かに空間を響かせる。
「炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう」
御館様の声に反応すると、竈門はすぐさま頭を下げ始めた。
「証明しなければならない、これから。
炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として、戦えること、役に立てること。」
「(何だろうこの感じ、、ふわふわする…)」
「十二鬼月を倒しておいで。
そうしたら皆に褒められる、炭治郎の言葉の重みが変わってくる」
不可思議感覚に脳が囚われる。
御館様の声はいつ聞いても心が揺さぶられるような…
脳に霧をかけられたようになる。
「(声?この人の声のせいで、ふわふわするのか?
不思議な高揚感だ…!!)」
竈門の
「俺は…俺と禰豆子は、鬼舞辻無惨を倒します!!
俺と禰豆子が必ず!!
悲しみの連鎖を断ち切る、刃を振るう!!」
意気揚々とした様子の竈門に対して、御館様はいつものよう冷静に笑顔で返す。
「今の炭治郎には出来ないから、まずは十二鬼月を倒そうね」
「はい…」
それはまるで母が乳飲み子をあやすかのようだった。
それには竈門も、さすがに顔から湯気を出しそうなほど真っ赤にさせていた。
柱達も思わず笑いを堪える始末…
_______________________
ランキング過去最高207位ありがとうございます!
またお気に入り登録や評価もとてもありがたいです!
モチベーションあがります!
これからも応援お願いします!!
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
渦(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!コメント返信遅くなってしまって申し訳ないです!!これからも頑張って更新させていただきますね! (2021年9月15日 21時) (レス) id: d1870f2c27 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月9日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:渦 | 作成日時:2021年1月6日 1時