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不思議な高揚感 ページ13



本当に鬼が自分の欲求を抑制した…
信じる覚悟も腹を斬る覚悟もしていたが、やはり驚くものは驚く。

柱達もそっぽを見やる竈門の妹“禰豆子”に、驚愕したのか静まり返っていた。
特に風柱は度肝を抜かれようだった

「どうしたのかな?」

病気の影響で盲目になられた御館様は、視覚から情報が読み取ることが出来ない。
何故急に静まり返ったのかその様子を娘方に状況を伺い始めた。

「鬼の女の子はそっぽを向きました
不死川様に三度刺されていましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても我慢して噛まなかったです。」

御館様は柔らかな微笑を湛えて、
「ではこれで、禰豆子が人を襲わない事の証明が出来たね」っとゆったりと言葉を置く。

「「!!」」

風柱と竈門は未だ放心状態だ。
中身は全く別の意味だが…


__バッ

義勇殿に腕を掴まれたままだった、伊黒さんは思い切り義勇殿の手を振り払う

「何のつもりだ?冨岡…」

「……」

そしてまた御館様の声が静かに空間を響かせる。

「炭治郎、それでもまだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう」

御館様の声に反応すると、竈門はすぐさま頭を下げ始めた。

「証明しなければならない、これから。
炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として、戦えること、役に立てること。」

「(何だろうこの感じ、、ふわふわする…)」

「十二鬼月を倒しておいで。
そうしたら皆に褒められる、炭治郎の言葉の重みが変わってくる」


不可思議感覚に脳が囚われる。
御館様の声はいつ聞いても心が揺さぶられるような…
脳に霧をかけられたようになる。

「(声?この人の声のせいで、ふわふわするのか?
不思議な高揚感だ…!!)」

竈門の(かんばせ)を見やると、どうやら僕と同じ様子だった。

「俺は…俺と禰豆子は、鬼舞辻無惨を倒します!!
俺と禰豆子が必ず!!
悲しみの連鎖を断ち切る、刃を振るう!!」

意気揚々とした様子の竈門に対して、御館様はいつものよう冷静に笑顔で返す。

「今の炭治郎には出来ないから、まずは十二鬼月を倒そうね」

「はい…」


それはまるで母が乳飲み子をあやすかのようだった。
それには竈門も、さすがに顔から湯気を出しそうなほど真っ赤にさせていた。

柱達も思わず笑いを堪える始末…




_______________________


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設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 原作沿い?   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます!コメント返信遅くなってしまって申し訳ないです!!これからも頑張って更新させていただきますね! (2021年9月15日 21時) (レス) id: d1870f2c27 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月9日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月6日 1時

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