絶対可憐チルドレン＆兵部京介―未来の2人の女王～幻の刀編～― (ページ28)

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第25話/失われた記憶ページ28

瑠華side

その保護施設っていうのはエスパーの小さい子が集まる保育園みたいなもの
仕組みはもう少し能力のレベルが高くなるとバベルに引き渡すようになっていた

ある時のこと

黒い幽霊がその施設を襲ったんだ

施設は半壊
エスパーとの共存を望み、子供が大好きだったノーマルの先生達は皆殺しにされた

Aside
まだ未熟だった私達は大人の黒い幽霊の人達に適わずに連れ去られた

何をするかは知らなかったけれど辿りついた場所はどこかの研究施設だった

今思えば人造人間でも作るつもりだったのかな

それからしばらくして記憶操作を機械をつけて行われた
施されたのは殺しをしろ、という鮮明なイメージ
挙句の果てに催眠をかけられた

殺し屋になれ、というね

でも元々潜在能力が高かったのかは知らないけれど私と瑠華にはあまり催眠は効かなかった

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瑠華｢それをいい事に私達は抜け出した｣
A｢…その施設から｣

薫｢一緒に連れ去られた子達は？｣

２人に薫が問いかける

A｢残念ながら洗脳されて殺し屋になってたぽいかな｣

｢｢っ…！｣｣
チルドレン達が息を呑むのがわかった

瑠華｢…悪く思わないでね。助けられなかったの｣
A｢私達もまだ強くなかった。…ガキだった｣

A｢抜け出した後はバベル予知科が迎えに来た｣
瑠華｢バベルに保護された私達はそこで再び記憶操作を施された｣

｢｢悲しい過去を消す為に｣｣

不二子｢…あったわね。そんなこと。記憶操作をした人から話は聞いていたけど酷い過去ね｣

不二子が思わず歯ぎしりをする

A｢うまい具合に悲しい過去が頭の中から消えた私達は特務エスパーとして頑張り、チルドレン達に出会った｣

瑠華｢でもそんな平穏な日常はとても長くは続かなかった｣

唇を噛み締める瑠華

A｢ある日の任務終了後、ESP手錠をかけられた私達はPOPに拉致られた｣
瑠華｢その時から籍はPOPに移り、POP人員として任務をこなした。でも……用済みとして売られた｣

紫穂｢……刑務所｣

ふと呟く紫穂
｢｢ぴんぽーん｣｣

それに答えるようにAと瑠華は言った

A｢その刑務所では人造人間を作るために色々してて、記憶操作を施された私達の頭から消された記憶をふと思い出した｣
瑠華｢キーワードは人造人間。その後、自分達で催眠を掛け合い再び記憶は頭の中から消えた」

｢｢けど……｣｣

葵｢あの時のでまた…｣

｢｢そゆこと｣｣