私、あの名探偵達に目を掛けられてるみたいです。【名探偵コナン】×【鬼滅の刃】

memories44 ページ13

「っ、どこ…！？」

当たりを見回すけど、全然鬼の気配はない。鬼の気配？

そっか！！鬼の気配はないけれど、人っぽい気配はする、という事は…！！！！
ある一つの結論に達した時、風を切る様な音がして思わず右手に飛び退く。


「………、夜月か、久しぶりだな。」

　


「私は全然久しぶりじゃ無いけどね。あんたが鬼舞辻の後継者でしょう？」
「ああ、そうだ。鬼舞辻、とは懐かしい名前だな。私の名前は無いが……。」
「噂には聞いてるよ。あんた、大正時代では何も力を持たない……いわゆる『雑魚鬼』だったんでしょ？」
「ああそうだ。鬼舞辻に鬼にされた訳でも無く、そこら辺にいるやつ、お前の中での『雑魚鬼』とやらに鬼にされてな…、ただ私には一つ欠陥的な所があった。」
「鬼舞辻の監視を竈門禰豆子以外にも外せる人が居たなんて‥、思いもよらなかったけどね。あんたが鬼になったのは戦国時代、丁度始まりの呼吸の剣士が鬼舞辻を倒したあたり、だったかしら？」


お父さんの日記にそう書いてあった。思惑通り、時間稼ぎ、そして_____！！


「夜月A、何故そこまで知っている…？」

「何ででしょうね。“宙の呼吸、捌ノ型 宙模様”」

隙を作る事には成功したけど、勿論これで倒せるなんて、これっぽっちも思っちゃいない。



只今の時刻、11時58分。

長い夜の戦いが始まる。

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