第10話 ページ10
桑名さんのことは好き。
大好き。
これは絶対間違いじゃない。
目が合うだけでドキドキして、話しかけられるだけで泣きそうになる。
それだけで、幸せだから…
だから私は絶対好きだって言わない。
その幸せが壊れるリスクがあるのならずっと片思いでもいい。
私が桑名さんと付き合う…?
想像…出来ない…
初歩的な段階で幸せを感じてしまっているからなのかな。
雨「頭、外に出ましょう」
貴「え?」
五月雨さんが私の手を引っぱり部屋を出た。
雨「突然触れてしまって申し訳ありません。
具合が悪そうだったので酒の匂いで辛くなってしまったかと」
貴「心配かけてごめんね。
体調は大丈夫…」
けど、胸のモヤモヤが消えない…
すると、五月雨さんは私の手を優しく持ち自分の腕に絡ませた。
雨「私も酔いがまわってしまって…
酔い覚ましにお付き合い願いたいのですが」
男性と腕を組むのは初めてだが、悪い気はしない。
貴「いいよ、行こう」
雨「無理は言いませんよ」
貴「私も外の空気が吸いたいの。
五月雨さんの一句も聞きたいな」
そう言うと少しだけ柔らかく微笑んでくれた。
彼になら相談…してもいいかな…
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華ヶ崎レオ(プロフ) - 杜さん» ありがとうございます!! 雨さんが失恋した日はきっと大雨が降ったことでしょう… (1月28日 10時) (レス) @page23 id: c0d7bd9e07 (このIDを非表示/違反報告)
杜 - 桑名とのやり取りがとっても尊かったです!! でも、五月雨...うぅ。辛い。 刺さりました。 (1月27日 12時) (レス) @page2 id: 46ddc69a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年11月22日 22時