第8話 ページ8
夕食を終え、風呂に入り私は桑名さんの部屋に向かった。
うるさい心臓を落ち着かせるように深呼吸し、障子戸をノックした。
貴「き、来たよ!」
桑「いいよ、開けて」
戸を開けると豊前さんが手を振って迎えてくれた。
豊「おー主!先始めてんよ!」
貴「早いねみんな。
あ、色々持ってきたよ。
好きに食べてね」
雲「ありがとう主」
机の上には日本酒が並んでいる。
これ全部飲むのかな…
篭手「主は飲めないんですよね」
貴「うん。
一応お茶持ってきたけど、シラフでもいけるから気にせず飲んでね」
豊「足んなくなったら取ってくるから言えよ?」
貴「ありがとう」
にしても、篭手切くん案外飲むタイプなんだな…
篭手「ん?どうかしました?」
貴「いや、篭手切くん飲むタイプなんだなぁって」
篭手「そうですね…
お酒が好きというよりお酒の席が好きなのですが、飲む時は飲みますよ」
貴「あ、分かるかも。
盛り上がってる雰囲気がいいんだよね」
篭手「普段聞けない話とかも聞けますし」
松「聞けない話と言えば、主の話が聞きたいな」
突然松井さんが私に話題を振った。
松「ほら、僕達は現世を知らないからさ。
主の住んでいた時代のあれこれを聞かせてよ」
豊「いいなそれ!
主の時代にもはえーやつ居るのか?」
貴「私の時代…か」
審神者になって、始めて自分の話をするかもしれない。
貴「つまらないかもしれないよ?」
雨「我々には全てが新鮮ですから」
雲「うんうん」
桑「僕も気になるなぁ。
現世での農業はどんな感じなの?」
貴「の、農業はよく分からないけど、ほとんど見なくなっちゃったかな。
やってる人もお年寄りの方ばかりだし」
桑「えぇ!?」
篭手「なら、すてえじ、とか!」
貴「あぁそれはね…」
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華ヶ崎レオ(プロフ) - 杜さん» ありがとうございます!! 雨さんが失恋した日はきっと大雨が降ったことでしょう… (1月28日 10時) (レス) @page23 id: c0d7bd9e07 (このIDを非表示/違反報告)
杜 - 桑名とのやり取りがとっても尊かったです!! でも、五月雨...うぅ。辛い。 刺さりました。 (1月27日 12時) (レス) @page2 id: 46ddc69a05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年11月22日 22時