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第12話 ページ12

雨「そろそろ戻りましょう。
大丈夫ですか?」

貴「うん」


差し出された手を借りて立ち上がり、部屋に戻った。


…あれ?


豊「おけーり。
でーじょーぶか?」

貴「うん、ありがとうね五月雨さん」

雨「いえ」

篭手「無理はしないでくださいね」
貴「大丈夫だよ。
あら、村雲さん寝ちゃったんだ」


部屋の隅では村雲さんが枕を抱きしめながら眠っていた。


雨「雲さんは私が運びますね」

豊「手伝うぜ」

篭手「私は空いた瓶片付けますね」


桑名さんと松井さんがいない。


貴「ねぇ、桑名さんと松井さんは?」

豊「そういえば戻ってねぇな…
厠行くって行ってたからすぐ戻ると思ったんだが」

貴「私探してこようか」

豊「いーよいーよ。
どうせ戻ってくんだから」


そういうものなのかな…


篭手「これ台所置いてきますね。
2人見つけたら声掛けときますから」

貴「お願い」

雨「よいしょ」

豊「おっと、重くなったなぁ村雲」


部屋に1人残され、とりあえず部屋をキョロキョロと見回した。


そういえばここ桑名さんと松井さんの部屋なんだよね。

物色とかって…許される…?


そーっと立てかけてあった本を手に取った。

中身を捲ると松井さんの愛読本と思われるものだった。


松井さん読書好きそうだもんな。

桑名さんもこういうの読むのかな。


本を戻し、隣の本を捲った。


あ、恋愛小説…

私の読んでるやつとちょっと違うけど面白そう。

この恋愛小説はどっちの愛読本だろう。


ふふ、と笑うと篭手切くんが帰ってきた。

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華ヶ崎レオ(プロフ) - 杜さん» ありがとうございます!! 雨さんが失恋した日はきっと大雨が降ったことでしょう… (1月28日 10時) (レス) @page23 id: c0d7bd9e07 (このIDを非表示/違反報告)
- 桑名とのやり取りがとっても尊かったです!! でも、五月雨...うぅ。辛い。 刺さりました。 (1月27日 12時) (レス) @page2 id: 46ddc69a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華ヶ崎レオ | 作成日時:2023年11月22日 22時

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