第21話 ページ21
【初宮A】
？「はいはーい…って、ゾムと…誰や？」
ゾ「悪いな、ちょっと匿ってくれや」
？「ちょ、」
ゾムちゃんに手を引かれ、そのまま中に入ってしまった。
？「お前勝手に上がんなや…
で、その子は？」
ゾ「こいつは俺の幼馴染のA。
訳は後で話すから少しだけここにおらせたってくれ」
？「別にええけど、お前の家はあかんのか？」
ゾ「うん」
？「…まぁ、はよ帰ってきーや」
ゾ「ごめんな」
貴「ゾムちゃん…」
私はゾムちゃんの手を掴んだ。
ゾ「大丈夫、あいつ童貞やからお前に手を出す勇気はあらへん」
？「余計な事言わんでええねん！！」
貴「そ、そうやなくて」
握る手にぎゅっと力を込めた。
貴「力で解決したかんよ…
絶対に」
ゾ「…大丈夫や」
そう言って家を出て行った。
？「…大丈夫ですか？」
貴「は、はい…
すみません、見ず知らずの人間が…」
ロ「気にせんとってください。
あ、俺はロボロ。
よろしく」
貴「よろしくお願いします」
ロ「何があったんか聞いてもええ？」
軽く彼に伝えると、大きな目がさらに開かれた。
ロ「あいつも無茶なことすんなぁ…」
貴「…昔からアホやったから…」
ふふ、と笑うとロボロさんも目を細めて笑った。
ロ「Aさん、ゾムのことめっちゃ好きなんやな」
貴「…へ？」
一瞬間が開き、私は両手で顔を隠した。
ロ「俺でも分かるって、相当やで」
貴「な、なんてこと言うんですか…！」
ロ「顔に出やすいんすね〜」
私は顔から手を外し、大きく息を吐いた。
貴「…ゾムちゃんは、私にとって薬みたいな人なんです」
ロ「薬？」
貴「薬って、辛い時に飲むとすごく安心したり開放感を感じませんか？」
ロ「まあ確かに」
貴「ゾムちゃんは私を安心させたり、厳しかった家族から解放してくれたりしたんです。
だから、私にとって彼は…」
手放せない、大切なお薬。
ロ「…そっか。
愛されてんな、あいつも」
貴「ロボロさんに恋人や想い人はいらっしゃらないのですか？」
ロ「生憎そういう人はおらんのよ」
貴「…あっ」
ロ「今ゾムの言葉思い出したやろ」
貴「失礼しました…」
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8周年おめでとうございます
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(^о^)@ｱｲﾁｬﾝ… - 非公開とか泣く (2018年10月14日 22時) (
レス) id: 3b2ee4d8be (このIDを非表示/違反報告)
Hono(°∀。)(プロフ) - 凄くこのシリーズ好きやったけど…非公開は辛いな…でも、この作者になんかしらの事があったんやろな…悲しいけど、仕方がない事やな… (2018年10月14日 3時) (レス) id: 66e384ca53 (このIDを非表示/違反報告)
はるまろ(プロフ) - 凄くこのシリーズが大好きで、非公開になってしまったら悲しいです（泣）ほんとに大好きなんです… (2018年10月14日 2時) (レス) id: 51f26c8edc (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！もう皆様のコメントのおかげでスランプでもお話がかけているようなものです... (2018年10月13日 16時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 初コメ失礼します!!私このシリーズすごく好きで、最推しのゾムとか最高すぎました(語彙力の無さ)これからも更新楽しみにしてます！ (2018年10月13日 15時) (レス) id: d5cb3b5822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年10月10日 5時
