第11話 ページ11
久々のAの実家はとても緊張した。
大きな日本家屋に大きな門。
こんなんやっけ…Aの家…
インターホンを押すと、
「はぁい」
気の抜けた声と共に、美しい和服の女性がでてきた。
「あらあら、ゾムくんとコネシマくんやないのぉ」
ゾ「お久しぶりです」
「二人ともすっかり男前になって〜
ほら、上がり〜」
客室に通してもらうと、さらに緊張が増した。
「ところで、どないしたん？」
コ「…ちょっと、真剣な話をしに来ました」
するとAの母さんの顔からスッと笑顔が消えた。
「話、と言うと？」
俺は1歩分下がり、土下座した。
コ「えっ！？」
コネシマもさすがに土下座するとは思ってなかったらしく、素で驚いていた。
ゾ「Aを俺にください。
必ず幸せにします」
「何言うてはるん？
Aはもう嫁いどるんやで。
あんたらも知っとるはずやけど」
ゾ「分かってます。
だから、奪い去ります」
顔を上げると、Aの母さんの目が細くなった。
「…うちには代々受け継がれてる名前があんねん。
その名前は途切らせたらかんくて、結婚も決まった男性としか認められてへんねん」
やっぱり、ダメか。
そう思った矢先
「でも、うちにはそんな決まりクソやと思うとる」
ゾ「え？」
さっきまでの厳しい顔つきから、優しい笑みを浮かべた顔に戻った。
「名前なんてどうだってええ、あの子にはあの子の思う幸せを掴んで欲しかった。
けど、Aはもう崩壊寸前や。
あのままやといつかAは…」
ゾムくん、と言葉を続けた。
「Aのこと、よろしく頼んます。
あんたやったら絶対Aを幸せにできる。
どうか、うちのAをさらってやってください」
逆に頼まれてしまった。
「後のことは、うちに任せとき」
ゾ「ありがとうございます…！！」
コ「ありがとうございます！」
するとふふふ、と笑いながら頬に手を添え、
「ちなみにコネシマくんはAのことどう思っとるん？
もしかして三角関係とかそんななってるんか？」
と顔を赤らめながら聞いた。
コ「えっ！？さ、三角関係！？」
「なんか幼馴染で三角関係ってドラマみたいやない？
憧れるわぁ〜」
コ「待ってくれ！
たしかに俺はAのこと好きやけどな！？」
ゾ「は？絶対渡さへんぞ」
コ「殺意を出すなぁ！！」
ふふふ、と楽しげに笑うAの母さん。
少しだけ羨ましく思えた。
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(^о^)@ｱｲﾁｬﾝ… - 非公開とか泣く (2018年10月14日 22時) (
レス) id: 3b2ee4d8be (このIDを非表示/違反報告)
Hono(°∀。)(プロフ) - 凄くこのシリーズ好きやったけど…非公開は辛いな…でも、この作者になんかしらの事があったんやろな…悲しいけど、仕方がない事やな… (2018年10月14日 3時) (レス) id: 66e384ca53 (このIDを非表示/違反報告)
はるまろ(プロフ) - 凄くこのシリーズが大好きで、非公開になってしまったら悲しいです（泣）ほんとに大好きなんです… (2018年10月14日 2時) (レス) id: 51f26c8edc (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！もう皆様のコメントのおかげでスランプでもお話がかけているようなものです... (2018年10月13日 16時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 初コメ失礼します!!私このシリーズすごく好きで、最推しのゾムとか最高すぎました(語彙力の無さ)これからも更新楽しみにしてます！ (2018年10月13日 15時) (レス) id: d5cb3b5822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華ヶ崎レオ
| 作成日時：2018年10月10日 5時
